【テニス】西岡良仁がコロナ禍でのツアー再開を疑問視「この状況でやれば絶対にみんなかかる」(東スポWeb)
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日本男子トップ選手が集結した無観客のエキシビションマッチ「橋本総業チャレンジテニス」2日目が28日、千葉・柏市の吉田記念テニス研修センターで行われた。
大会に参加した世界ランキング48位の西岡良仁(24=ミキハウス)は「コロナが広がって3月頭から試合を一切していなかったのでホントに一日、楽しかった」と笑顔で振り返った。ボールパーソンは置かず、選手同士の握手はナシという念入りな新型コロナウイルス対策に加え、1試合45分という特別ルールには「通常と違う緊張感が生まれ、斬新で良かった」と話した。
しかし、海外では世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)が主催した非公式の慈善大会「アドリア・ツアー」でコロナ陽性者が相次いで判明。ジョコビッチ本人も感染したことで大騒動となっている。かねて西岡はSNSで不安視しており、この日もツアー再開へ向けて複雑な心境を吐露した。
「断然、不安の方が強いですね。今、アメリカでも(感染者)が増えだして、ニューヨークは外部から2週間の隔離を始めるらしいし、ヨーロッパではアメリカからの渡航が禁止。いろんなことを考えると、行くのってどうなの?って思う。この状況下でやれば、確実に絶対にみんなかかると思うんですよ。抗体を持っていれば別ですけど…。僕も(陽性に)なる覚悟をしないといけない」
すでに8月31日開幕の全米オープン(米・ニューヨーク)は開催が決定。10月の楽天オープン中止を決断した日本の関係者からは疑問の声も出ているが、西岡も同様だ。
「コロナにかかった時の対処はどうするのか? そういう明確性がない中で、とりあえず今やりたいからやるみたいな感じはどうなのかな?って思います」
西岡は昨年8月のウエスタン&サザン・オープン男子シングルス2回戦では格上の錦織圭(30=日清食品)を撃破。東京五輪に出場できる位置にいた中で1年延期が決まった。五輪への思いが強い西岡は「ランキング的にも出られる可能性があったので残念」と言いつつ、来年夏へ向けて「1年間、そこへ向けて頑張っていきたい」と前向きに語った。
まずはコロナ終息、そして安全な形でのツアー再開が求められる。