株価が下がったら喜ぶべき!?「景気が悪い時には投資せよ」の実現は積立投資で(LIMO)

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さて、本多翁の指摘通り、常に現金を多めに保有し、株価や資産価格が低下した局面で投資するのは、確かに理想です。しかしながら、そのタイミングに備え現金を貯めておくのは、そう簡単ではありません。 さらに、投資してリターンを最大にするためには投資対象資産の収益率もさることながら、投資金額の多寡が収益額の大きなファクターであることは忘れられがちです。当然ながら、同じ10%のリターンでも100万円投資する場合と10億円投資する場合では、前者は10万円の収益、後者は1億円の収益になります。 それでは、一般消費者である私たちはどうすればいいのでしょう。“大勝負”できる資金を貯めて、相場下落のタイミングを待つべきでしょうか。 筆者はこう考えます。投資タイミングを決めることができ、数千万円の資金を一気に投下できるメンタリティを持っている方は思い切って勝負してもいいと思います。でも、ほとんどの方は投資金額の多寡というよりも、そこまでの投資マインドが醸成されていませんから、一か八かの勝負になりがちです。 ですので、着実さを望み、かつ無理をする必要のない読者のみなさんは、本多翁のアドバイスである「物と金の適時交替の繰り返し」をつみたて投資で実践すればいいのです。 図表1は筆者がつみたてNISAで実践している、過去1年のつみたて投資の投資実績です。 投資対象は、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、米国株式の代表的指数であるS&P500指数をベンチマークとしたインデックスファンド(指数連動ファンド)です。同ファンドの基準価額は同指数に連動しますが、筆者が基準価額を見ることはほとんどありません。 つみたてNISAの年間上限は40万円ですので、毎月3万3,333円ずつ購入しています。この1年間、合計投資額は39万9,996円、買付口数は370,029口、平均買付基準価額は1万810円となります。 執筆時の最新基準価額は1万1306円(6月22日時点)ですから、投資金額に対するこの期間のリターンはプラス4.6%となります。 これをグラフ化したのが図表2です。はっきり分かりますが、基準価額上昇時に購入口数が少なくなる一方、下落時には購入口数が増加します。特に4月初めに基準価額が大幅下落し、買い付け口数が激増したのがお分かりになるでしょうか。

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(2020/06/27)