【アフリカを縦断したランチア・ベータ】酒場の与太話が生んだ大冒険 後編(AUTOCAR JAPAN)

【リンク先抜粋】
text:Graeme Hurst(グライム・ハースト) photo:Felix Furtak(フェリックス・フルタク)/Graeme Hurst(グライム・ハースト) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)   ランチア・ベータで目指すニジェールまでの道すがら、キャンプ地で別の旅行者と出会った。彼らは、2人だけでの旅を引き止めた。 【写真】アフリカ縦断を成功させたベータ (25枚) 巡り合わせなのか、ドイツ人カップルと合流することになったフェリックス・フルタク。彼らは、トイレや沢山の家財道具を詰め込んだ、ディーゼルのパサートを運転していた。 仲間が欲しかったのだろう。パサートは、ガスケットが抜けかけていた。「彼らは調理器具は持っていましたが、修理工具を持っていませんでした。わたしたちはその逆でした」 笑いながらフェリックスが話す。 勇敢なドイツ人たちは、右も左も知らないアフリカで、メカニックを見つけた。木製のサンプガードとストラット・スペーサーの制作をお願いするために。 ランチア・ベータの方は、ベルハウジングに砂が入り込み、クラッチが滑るようになっていた。荷物で満載のパサートは、重さで頻繁にスタックした。 フェリックスが考えた回避策は、クラッチをできるだけ使わないこと。「パサートがスタックから抜けるまで、円を描くように周りを走り続けました」 砂まみれのクラッチは、ナイジェリアのカヌという街まで何とか持ちこたえた。2人は、地元のフィアット販売店から、新しいクラッチ・プレートを購入した。 見事にサハラ砂漠を横断したランチア・ベータ。500マルクの賭けは勝ち取った。同乗した友人はドイツへ帰ることを望んだが、フェリックスの冒険心がそれを拒んだ。

続きはこちら

(2020/06/27)