山川豊“握りこぶし”自分の糧に…歌への向き合い方がコロナで変化 2年ぶりシングル『拳』リリース(夕刊フジ)

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 「大変なことになりましたね」  開口一番、話題はやはりコロナ禍だ。  「イベントなんてほとんど中止か延期だからね。3、4、5、6月はほとんどステイホーム。こんなに休むなんて経験なかったから。歌のことより、コロナばかり気になっちゃって」  ヒット曲を多くもつベテラン歌手でさえ、歌う場を奪われた。日常の生活もすっかり変わってしまった。  「仕事がなくなってから気が抜けちゃってね。練習をしようかと思っても、歌詞を忘れちゃったり。昨年はダイエットしたのに、体重もしっかり戻っちゃって。口が寂しいから、テレビ見ながらいろいろと食べちゃってるの。なんで公園で歩いたり、走ったりしてましたね」  そんな中、2年ぶりのシングルを24日にリリース。タイトルは「拳」。実にストレートなタイトルだ。  「この時期に出して大変でしょう、活動もできないしって言われるけど、やっぱり来年は40周年なんで、思うように活動できないけど少しでもできることがあればという思いでやっています」  どんなに雨が降っていても、きっと日が差してくるという内容は、コロナ禍に見舞われた今の日本を励ますのにぴったりだ。「やるっきゃないなあ」というセリフが心にしみる。詞は松井由利夫氏(2009年没)が手がけた。  「実はずっと前にいただいていた曲なんです。ただ、そのときは“今じゃない”ということで日の目を見なかった。で、この時期にリリース。初めて聞いたときはメロディーが演歌っぽくって大丈夫かと思ったけれど、歌ってみたら年相応というか、こういう歌もしっくりくるなって。不思議なもんですね。リリースのタイミングだけでなく、私の歌もちょうど今だったわけです」  コロナ禍は、歌との向き合い方も変えた。言葉に敏感になってきているというのだ。  「ちょっとした言葉で救われるというのがありますよね。言葉ひとつで気持ちが楽になったとか、みんな、そういう状況にいる。だからこそ、言葉の大事さを感じているんです。言葉を伝えるためには『拳』のような曲でも、力を入れて歌うよりは、さらっと歌ったほうがいいと思っているんですよ。言葉を大事にしながら、歌うって感じなのかな」  歌手という仕事柄、マスクは必需品だ。移動のときには欠かせない。  「マスクがなくなるなんてこと、なかったですからね。春夏秋冬季節にかかわらず、移動には必ずマスク

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(2020/06/27)