蒸気を噴き出し飛び上がるドローンが氷の衛星を探査するコンセプト(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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Gareth Meirion-Griffith氏(JPL)が研究している「SPARROW」(※)は険しい地形が予想される氷の衛星の表面を調べることを目的としたサッカーボール大の無人探査機で、球形のケージを取り付けたドローンのような外見をしています。地表を走行する探査車は穴やクレバスなどのさまざまな障害物に行く手を阻まれる可能性がありますが、SPARROWはこうした地形を飛び越えることで回避しつつ、あちこちに移動しながら探査を行います。 ただし、ドローンによる探査ミッション「ドラゴンフライ」が計画されている土星の衛星タイタンとは異なり、エウロパやエンケラドゥスには飛行に利用できるような大気が存在しません。そこでSPARROWでは、着陸機が採掘した氷を融かすことで得た水を充填し、加熱させて生じた蒸気を噴射することで推進力を得て、表面をジャンプするように移動します。移動先で集めたデータやサンプルを着陸機まで持ち帰ったSPARROWは、水や電力の補充を受けて別の目的地へ向かうといった手順を繰り返すことで、氷の衛星のさまざまな場所を探査する計画です。 ※…Steam Propelled Autonomous Retrieval Robot for Ocean Worlds(直訳すれば「海の世界のための蒸気推進式自律探索ロボット」)の略 SPARROWはNASAが革新的かつ先進的なコンセプトに対して研究資金を提供するNIAC(NASA Innovative Advanced Concepts)プログラムにおけるフェーズIの対象として2018年に採択されており、推進システムの開発・試験や移動方法の最適化を進めることができたといいます。Meirion-Griffith氏は「小さなジャンプを繰り返すよりも、大きなジャンプ1回のほうが効率的だとわかりました」と語ります。

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(2020/06/27)