【「ゴーストバスターズ」評論】マシュマロマンの登場シーンに改めて痺れる。これ考えた人は、本当の天才(映画.com)

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 [映画.com ニュース] 新型コロナウイルスの影響により、多くの新作映画が公開延期となり、映画ファンの鑑賞機会は減るばかりです。映画.comでは、「映画.comオールタイム・ベスト」(https://eiga.com/alltime-best/)に選ばれた、ネットですぐ見られる作品の評論を毎週お届けいたします。今回は「ゴーストバスターズ」です。 「映画.com ALLTIME BEST」一覧  「ゴーストバスターズ」には、忘れられない、ちょっと苦い思い出があります。  1984年のある日、大学生だった私たちは友人宅に集結していました。「レンタルビデオ屋で『ゴーストバスターズ』を借りてきた。上映会やるぞ!」と連絡が来たからです。それは、日本での「ゴーストバスターズ」劇場公開前のことでした。公開前にビデオで新作映画が見られるなんて、ちょっと信じられないでしょ?  一同ワクワクのなか、上映が始まりました。しかしそのVHSは、観客の頭が映り込み、客席の声も入っている海賊版。アメリカのどこかの劇場で、三脚を立てて盗撮した、今で言うところの「映画泥棒案件」だったのです。そんな代物が、普通にレンタルビデオ屋で流通していた80年代……。  クライマックス、例のアイツが登場すると、ビデオ画面からは手を叩いて大爆笑する観客の声が。しかし、我々が見ている盗撮の画面は暗すぎて、何か大きなものがNYの街を闊歩しているのは分かるが、姿がよく見えない……。一同顔を見合わせて「何なんだこれ?」。  後に映画館へ、マシュマロマンの勇姿を確認しに行きましたよ。ああ、こんな姿だったのかって。新作映画は、ちゃんと映画館で見ようって固く誓いました。  さて、2020年5月に改めてこの映画を見ましたが、「ゴーストバスターズ」の存在意義は、やはりマシュマロマンに尽きると再確認しました。これは、映画史に燦然と輝くキャラクターです。  正直、その登場シーンまではかなり冗長で、ご都合主義な展開を見せていますが、マシュマロマンが登場する一連のシークエンスは、「映画のマジック」を存分に我々に提示します。  まず、破壊神が、人々を破壊する主体を人々に選ばせるというコンセプトが秀逸。それを「選択」したのは、主人公たちの中でもっとも真面目な男(ダン・エイクロイド)です。結果、「もっとも無害な姿をした」巨大

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(2020/06/27)