メーカー撤退が相次ぎ窮地のDTM、来季以降どのマシンを採用する? GT3またはLMDhが現実的な選択肢か(motorsport.com 日本版)

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 DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)は今、窮地に立たされている。今季限りでアウディが撤退することによって、来季以降も参戦する予定のメーカーがBMWの1社のみとなってしまうからだ。 【写真】ITR代表ゲルハルト・ベルガーの若かりし日。初優勝を挙げた1986年メキシコGPのポディウム  現在DTMではスーパーGTとの共通規則であるClass1規定に準拠したマシンが使われているが、前述の理由から来季はシリーズ存続のために競技車両を変更することになると考えられている。  DTMを運営するITRの代表、ゲルハルト・ベルガーは先日、来季以降に採用するマシンをまだ決定していないと語ったが、情報筋によるとGT3車両とLMDh車両が候補に挙がっているという。 ■LMDhでスプリントレースという斬新なプラン。しかし1年のシーズン休止は避けられない?  FIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の共通規則であり、LMP2マシンがベースとなるLMDhをDTMが採用することは、ツーリングカーシリーズとして少々型破りな選択に思える。しかしながらITRはIMSAと強固な関係を築いており、両者が協力して“アメリカ版DTM”を作ろうと画策した過去があることを考えれば、今回の噂もあり得ない話ではないだろう。  LMDhマシンでスプリントレースをするというアイデアは、1990年にDTM王者に輝いたハンス-ヨアヒム・シュトックによっても提案されていた。彼は次のように語っていた。 「Class1はたったふたつのカテゴリーでしか使用されていない」 「一方でIMSAとWECによる新しいカテゴリーは世界中で競われることになるが、スプリントレースの開催はIMSAもWECも予定していない。だからスプリントレースの選手権をやってはどうだろう?」  アウディは2019年にスタートしたClass1規定に8000万ユーロ(約96億円)という大金を費やしたとされている。その一方でLMDhのプログラムは比較的低コストに収まる予定で、6000万ユーロ(約72億円)でClass1と同数のマシンを準備できる可能性がある。  しかしDTMがLMDhマシンを採用する上での最大のハードルは、そもそもLMDhのレギュレーションが確定しておらず、WECやIMSAでも2022年の導入を目指し

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(2020/06/26)