イラク治安部隊が親イラン武装勢力の拠点を急襲 関係見直しの兆しか(産経新聞)
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【カイロ=佐藤貴生】イラクの治安部隊が25日夜、首都バグダッド南部にある武装勢力「神の党旅団」(カタイブ・ヒズボラ)の本部を急襲し、少なくとも14人のメンバーを逮捕、ロケット弾10発を押収した。イラクの治安部隊が同組織の拠点を捜索したのはここ数年で初めてとみられる。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)などが伝えた。
カタイブ・ヒズボラは親イランのイスラム教シーア派の武装勢力。今回の捜索は、5月に就任したカディミ首相が対米関係を重視していることを示すため行われたとの見方もある。
カタイブ・ヒズボラの創設者、ムハンディス司令官は1月初め、米軍の空爆によりイラン革命防衛隊の有力司令官とともに殺害された。イラクでは米国大使館や米軍駐留基地にロケット弾が撃ち込まれる事件がしばしば起きており、カタイブ・ヒズボラの関与が指摘されてきた。
カディミ氏は首相就任前にイラクの情報機関トップを務めており、欧米のほかイランともパイプがあるとされる。ただ、経済が破綻状態のイランがイラクで築いた影響力の低下を黙認するとは考えにくく、同氏が志向するイランや米との関係見直しがどの程度進むかは不透明だ。