周波数帯無断変更の楽天にライバル各社が包囲網構築(産経新聞)

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 楽天が独自開発したスマートフォンの対応周波数帯を無断で変更していた楽天をめぐって、携帯大手傘下の格安スマートフォン事業者らによる包囲網が構築され始めている。楽天の料金プランは競争力のあるライバルとみなされつつあり、携帯大手も警戒を強めている。ただ、楽天は今回の問題でみせた意識の甘さに加え、端末のラインアップといった課題も抱えている。楽天は26日に周波数帯の無断変更について総務省に報告。楽天が度重なる失点で信頼を傷つけていることで、期待されてきた携帯電話市場の競争本格化が遠のく可能性もある。  「楽天キラー」。KDDI(au)傘下の格安ブランド「UQモバイル」が6月1日に導入した新料金プランは関係者の間でこう呼ばれている。  UQモバイルの「スマホプランR」は月額料金2980円(税別)で、利用できるデータ容量は10ギガバイト(ギガは10億)と従来の同料金のプランより1ギガバイト多い。さらに容量を超えた後の通信速度も最大毎秒1メガビット(メガは100万)と従来の3倍以上の速さだ。  この月額料金と容量超過後の通信速度は楽天の料金プランと同じで、UQの担当者は「楽天を意識した」と明かす。その楽天は自社回線がある都市部ではデータ通信が使い放題という強みがあるが、それ以外の地域でのデータ容量は5ギガバイトで、UQはデータ容量で勝負をしかけた形だ。  一方、ソフトバンク傘下のワイモバイルも7月1日に月額3680円(10分間の無料通話込み)のプランの価格を据え置いたまま、データ容量を1ギガバイト増の10ギガバイト、容量超過後の速度を8倍の1メガビットに増やすと表明。「楽天やUQに取り残されるわけにはいかない」と担当者は語る。  楽天は当初、自社の通信エリア外のデータ容量を2ギガバイトと発表し、期待外れの「落胆モバイル」と揶揄(やゆ)された。だが、4月8日のサービス開始時に5ギガバイトに引き上げたことで評価が一変。プラン内容が近い格安スマホは、顧客を奪われかねないとの危機意識が強まっているようだ。携帯大手の見方も変わりつつあり、KDDIの高橋誠社長は5月の決算会見で「警戒しないといけない」と述べた。  ただ、楽天は参入前の基地局整備の遅れなどで昨年末までに4度の行政指導を受け、周波数無断変更でも改めてルールに対する意識の甘さを露呈した。基地局については整備のペースが上

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(2020/06/26)