“おとっつぁんボクサー”石橋俊、8・10復帰戦 プロ23敗も不屈の闘志(スポーツ報知)
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プロボクシングのアポロジム・度紀嘉男会長(69)は25日、次回興行を8月10日、大阪・淀川区民センターで行うことを明らかにした。新型コロナウイルス対策で観客数を3分の1程度に減らし、開催する方針。メインの56キロ契約8回戦は、9歳から3歳まで3男1女を持つ“おとっつぁんボクサー”石橋俊(32)=アポロ=が2年4か月ぶりのリング復帰。サウスポーの此村勇(31)=ミツキ=と対戦する。通算成績は石橋が10勝(4KO)23敗1分け、此村が9勝(3KO)9敗2分け。
石橋は仲里ジムに所属した2018年4月、辰吉寿以輝(大阪帝拳)=現日本スーパーバンタム級8位=に判定負けし、一度は引退表明。だが「まだボクシングをやり切っていない」と不完全燃焼で、昨年9月からアポロジムへ通い始めた。ゴミ収集車運転の仕事で家族を養いながら、ジムワークに励む石橋は「嫁さんも子供たちも『復帰するやろ』と思っていたみたいで、あまり驚かなかった」と笑顔。
かつてアポロ嘉男のリングネームで3度世界挑戦した元東洋ジュニアライト級王者・度紀会長の指導を受け「グダグダだったボクシングを基礎から直してもらった。変わったというところを見せて、勝ちたい」。現在7連敗中だが、15年5月以来の白星へ貪欲だ。
この復帰戦をクリアすれば“夢プラン”がある。度紀会長は「パンチのキレが格段に良くなっているので、年内に日本ランカーにぶつけたい。そしてタイトル戦へこぎ着けたい」とプロ23敗の石橋を将来、日本王座に挑戦させたい意向。これほど大きく負け越してから王座挑戦が実現すれば異例だ。石橋は「まずランキング入りを目指す」と度紀会長のミットへ右ストレートや左フックを次々とぶち込んだ。今夏、“おとっつぁん”の再チャレンジが始まる。
◆石橋 俊(いしばし・しゅん)1987年9月26日、佐賀・武雄市生まれ。32歳。野球少年だった中学時代、2000年10月の畑山隆則―坂本博之の世界戦の死闘を見て感動し、ボクシングを志す。中学卒業後、単身大阪へ。05年4月、正拳ジムからプロデビュー。その後、グリーンツダジム、仲里ジムへの移籍を経て、現在はアポロジム所属。身長169センチ。右ボクサーファイター。