北村匠海出演のおすすめ映画5選!底知れぬ可能性を秘めた22歳(CINEMORE)

【リンク先抜粋】
1.『ディストラクション・ベイビーズ』(16) 監督:真利子哲也 108分 岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥が共演したドラマ『ゆとりですがなにか』(16)では、松坂演じる教師の恋敵でキレやすい大学生を演じ、多部未華子が若返った老女に扮した映画『あやしい彼女』(16)では奇抜メイクのデスメタル系バンドで活動する孫役と、どんどん役柄が広がっていった印象の北村。 同年に出演した『ディストラクション・ベイビーズ』は、彼のキャリアの中でもかなり珍しい異色作となった。のちにドラマ・映画『宮本から君へ』(18・19)を手掛ける鬼才・真利子哲也監督の名を知らしめた強烈な怪作で、柳楽優弥演じる暴力的な男と、彼に魅せられた高校生(菅田将暉)、誘拐されたキャバクラ嬢(小松奈々)の旅をつづる。 とにかくバイオレンス描写が苛烈な一作で、「殴る」「蹴る」→「流血する」といった描写が生々しく活写される。“暴力の権化”と化した柳楽の怪物感と、自ら狂気に飛び込もうとする菅田の危うさがギラギラと光り続ける問題作といえよう。菅田演じる高校生が、商店街で女性に危害を加えたり、柳楽が血を流しながら相手を殴り続けるというショッキングなシーンも多々見られる。 本作で北村が演じたのは、柳楽扮する主人公の弟(村上虹郎)の友人。いわば菅田が演じた高校生の予備軍的ポジションで、スケボーを駆って商店街をたむろし、女子をナンパし、小松演じるキャバ嬢の万引き現場を目撃したことから、彼女をゆすろうとする。刹那的に快楽をむさぼろうとする、倫理観や道徳心が欠けた危険なキャラクターだ。劇中では、喧嘩シーンにも挑戦している。 クールで内向的な役どころに定評のある北村だが、本作で見せる悪漢ぶりは、今となってはかなり新鮮に映るのではないか。貴重な汚れ役を、目に焼き付けていただきたい。

続きはこちら

(2020/06/25)