終盤の3バーディーでミスを帳消し “渋野劇場”健在(産経新聞)
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約4カ月遅れのシーズン開幕戦となった女子ゴルフのアース・モンダミン・カップ第1日は25日、千葉県カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で行われ、昨季賞金ランキング2位の渋野日向子は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で59位となった。
待ちに待った渋野の2020年初バーディーは14番だった。4メートルのパットを沈めると、ハイタッチしたい気持ちをぐっとこらえ、両手の親指を立て、控えめに喜んだ。続く15番、最終18番でもバーディーを決め、一時は3つ落としたスコアをイーブンパーに戻した。「安心した。試合勘を取り戻すのに必死でした」と胸をなで下した。
5番で痛恨のミスを犯した。1メートルのパーパットを残し、同伴選手のライン上にあったマークをずらした。プレー再開時にマークを元の場所に戻し忘れ、パーのはずが、「誤所からのプレー」による2罰打でダブルボギー。「プロでは初」といい「本当になさけない。恥ずかしいです」とペナルティーを悔やんだ。
明け方に千葉県東方沖を震源とする地震があった。渋野が滞在するホテルも大きく揺れた。「布団をかぶった」と、しばらく恐怖を感じた後でコースに出た。
雨の影響で試合は1時間遅れて始まり、中断もあった。試合中は強気で「攻めのゴルフ」を貫いた。ギャラリーがいない中での静かな開幕戦。ハラハラドキドキの“渋野劇場”は健在だった。(江目智則)