日本人女性が台湾でコロナ感染の疑い 台湾の対策本部「弱陽性、感染力なし」(中央社フォーカス台湾)
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(台北中央社)台湾から帰国した日本人女性から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことについて、台湾の新型コロナ対策本部に相当する中央感染症指揮センターは25日、日本側から提供された検査結果データを基に、女性は弱陽性だったと説明した。日本側から、検体採取時にはすでに感染力はなかった可能性があるとの見解が示されたことも明らかにした。
指揮センターの荘人祥報道官は、台湾ではウイルス遺伝子量に関するCt値が35より低い場合を「陽性」と判定していると説明。日本側から提供されたデータによると、女性のCt値は37.38だったという。数値が32より大きい場合、ウイルスの培養が不可能である上に、女性は無症状であるため、感染時期を知るのは難しいとの見解を示した。その上で、台湾での感染あるいは偽陽性の可能性を排除しないと述べた。
女性の接触者として在宅隔離の対象とした125人については、国外にいる2人を除く123人に対してウイルス検査を実施すると説明。女性は不特定多数の人が密集するナイトクラブやカラオケなどには行っておらず、接触者の中に感染者がいなかった場合は感染源を特定するのは難しいとしている。
また国際通例上、台湾はこの女性に事例番号を付けず、台湾の感染者には含めないとした。
台湾では25日から端午節に合わせた4連休が始まった。海外渡航歴がない人の新規感染が4月12日を最後に確認されておらず、各種制限が大幅に緩和される中、台湾から帰国した日本人女性から陽性反応が出たことで、感染拡大を懸念する声が上がっている。荘報道官は、混雑した場所に行く場合は他人と適切な間隔を保ち、マスクを着用するよう呼び掛けた。
▽在宅隔離対象123人のうち109人の陰性を確認
中央感染症指揮センターは25日夜、在宅隔離の対象となった123人の検査結果について、検査が完了した109人は全員陰性だったと発表した。全ての結果は26日に発表するとしている。
(張茗喧、陳偉テイ/編集:名切千絵)