小池百合子都知事「職場クラスター」に危機感 東京都、新型コロナ感染55人(スポーツ報知)
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東京都は24日、新型コロナウイルスの感染者が新たに55人報告されたと明らかにした。緊急事態宣言解除後としては最多で、50人を上回るのは5月5日以来50日ぶりとなる。累計の感染者数は5895人、死者は2人増え、計325人となった。
新規感染者の中で新たな問題として浮上しているのが「職場クラスター(感染者集団)」による感染。この日も、既に7人の陽性が判明している同一職場の関係者から、さらに9人の感染者が見付かった。
都内では緊急事態宣言前の3月にコールセンターで複数の感染事例があったが、その後クラスター化したのは病院での院内感染が中心。6月に入ってからは、新宿区歌舞伎町のホストクラブなど、「夜の街」のクラスターに注目が集まり始めていた。なお、新宿区が実施している集団検査で判明した12人を含む夜の繁華街関連の新規感染者は、20人だった。
感染者の急増と職場という新たなクラスターに、小池百合子都知事(67)はこの日、「最初、(人数を)聞いた時には驚いた。非常に多い。職場クラスターというのが大変問題になっている」と危機感を表した。経済活動が回復し、人出が戻る中で、飲食店などと比較すると通常のオフィスなどは対策実施状況がつかみにくいとして「新しい日常での働き方やオフィスの在り方を改めて確認してほしい」と求めた。
今回の増加を第2波ととらえているかについては「専門家に分析をお願いしたところ。分析をしてもらって、今後の方針等を進めていきたい」。判断には言及せず、慎重な姿勢を見せた。
5月25日に緊急事態宣言が解除されてから、今日で1か月。この間、19県では新規感染者数がゼロとなり、全国の入院患者も減少傾向にある一方で、都内の増加が影響し、24日の全国の感染者数は96人と、緊急事態宣言後、最多となった。19日には政府による都道府県境をまたいでの移動自粛要請も解除され、東京と地方の往来が増えているだけに、今後の動向が注目される。