初めてクラウド開催された広交会、新しい形の見本市(東方新報)

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【東方新報】中国の広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)で今月15日、第127回広州交易会(広交会、中国輸出入商品交易会)が開幕した。例年、春と秋に行われる同国最大規模の輸出入品見本市でもある広交会の成功は、新型コロナウイルス感染症まん延後の中国と周辺国の経済の先行きを占うという意味でも注目された。  今回の広交会の特徴は1957年の第一回開催から63年以来、初めて「クラウド」上で開催されたということだろう。例年、会場には世界各国から20万人以上の出展者、バイヤーたちが集まる。だが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックはいまだ収束せず、ほとんどの国で渡航制限がかかっている。  新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、中国の対外貿易は今年上半期谷底に陥った。税関総署の発表では、今年5月、中国対外貿易輸出入総額は2兆4700億元(約37兆円)で前年同期比4.9%減、前月比で0.7%減となった。こうした低迷を乗り越え、中国の対外開放を拡大し、外国貿易企業を助けて国際市場を開拓するためにも、この広交会を中止させるわけにはいかなった。そこで、考えたのが5G通信の実力をフルに活用した、クラウド上の「広交会」という新しい形の見本市だ。  2万6000社以上の企業が、クラウド上のプラットフォームに出展し、50以上の展示エリアで、180万件の輸出用商品を展示。商談も微信などを通じて行われるようにした。  従来、広交会は出展者とバイヤーが、展示会場の琶州(Pazhou)広交会展館の会場まできて、面談で取引をおこなっていたのだが、今回は、国内外からリモート通信の画面越しで商談、オンラインで発注、取引が可能。感染のリスクもなく、出張費もかからず、時間のロスも少なく、低コストで素早くビジネスチャンスを得ることができると、大好評だ。  オンラインプラットフォームは展示、供給・調達、会議サービス、越境電子商取引などの五つの主要セクションが設置され、電子、家電、照明、金属工具、建材、日用品など16カテゴリーに分類された商品を50の展示エリアで紹介している。出展者はグラフィックや動画、3D,VRなどさまざまな方法で商品情報を発信し、バイヤーはクリックするだけで、必要な情報を探し出せる。  これほどの大規模なオンライン展示は、中国のインターネット技術にとっても大きな挑戦

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(2020/06/24)