観光客激減…どう生き残る?バス会社 北海道札幌市(HBCニュース)
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「緊急事態宣言」や「往来の制限」が解除され、経済活動の回復に向けて動き始めた道内。観光業界も感染予防策を講じながら「新たなカタチ」を模索しています。
札幌市清田区にある観光バス会社の駐車場。3月から、ほとんど動いていないバスが並びます。新型コロナウイルスは、ゴールデンウイークや、YOSAKOIソーラン祭りなど、観光バスの繁忙期を直撃しました。
「43台あったバスを9台減らして、現在34台になっている。この時代を生き抜くためには仕方がない…」(札幌観光バス・福村泰司社長)
大型バスの車検は、毎年で、1台につき50万円ほど。9台減らし、およそ450万円の経費を削減しましたが、苦渋の決断でした。
「補正予算についてその対応をご説明申し上げます」(鈴木直道知事)
道は、24日、新型コロナウイルス対策の第4弾として、およそ3700億円の補正予算案を道議会に提出。感染対策として、修学旅行の際に借り上げるバスの台数を増やすなど、観光業を支援する取り組みとして11億8600万円が盛り込まれました。
「本当に期待しています。貸し切り観光バス事業者にとって、修学旅行に関しては売り上げに大きなインパクトが出てくる」(福村泰司社長)
この先、最も気を使うのは、感染予防策です。定員45人の、こちらのバスは…
「2席にお1人様になるので、20人前後のツアーになる」(札幌観光バス・芦界靖彦運行管理課長)
乗客には、自分の席を決めて、利用するよう呼びかけ、車内も1日に3回消毒。5分でバスの中の空気が入れ替わる換気実験を公開して「密」と思われがちなバスの安全性を訴えます。
「長時間の移動ではなくて、札幌近郊でショートトリップのバスツアーや、少人数をターゲットにしたコンパクトな車両での近郊ツアーなど、自社ツアーで(顧客を)取り込めるように…」(福村泰司社長)
ゆったりとくつろげる椅子や冷蔵庫などが付いた豪華バス。これまでは、外国人富裕層などの観光に人気でしたが、少人数で短時間の貸し切りであれば、価格を抑えられると、幅広い客層にアピールします。
「バスも大型だけでなく中型、小型もあるので、ファミリー・友達同士でを貸し切るスタイルに変わっていくと思う。より少人数の旅行が主流になっていく」(福村泰司社長)
これからの時代を見据え、新たな観光バス需要の取り込みを目指します。