お茶市場も新型コロナの影響 家庭用と業務用で明暗(日本食糧新聞)

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百貨店やショッピングセンターのテナントで専門店展開をしている企業も影響を受けた。今期の中元市場は環境から一層厳しさを増すことが予想されている。インバウンドを機に加工用を中心に伸び続けていた抹茶需要は輸出を含め打撃を受けている。どの販売市場分野にウエートがあるのかで各企業の業績は大きく変わってきた。 お茶の1世帯当たりの年間支出額(家計統計)は2019年3780円で、2018年からは99円の減少(前年比2.6%減)であった。2018年は同224円減少、2017年も65円減で、お茶の購入金額は2018年で4000円を割り、家庭での消費額は2019年も回復できなかったことになる。 内訳では100g商品の平均購入金額は2016年490.79円、2017年482.49円、2018年486.42円、2019年477.63円。購入数量も2016年849g、2017年850g、2018年798g、2019年791gと減少傾向。 全国の主要産地の2019年荒茶生産は7万6500トン。2018年に比較して5000トン(6.1%減)減少した。2019年の全国の摘採実面積は3万2400ヘクタールで、前年比900ヘクタール(2.7%減)減少している。2019年はドリンク原料と抹茶の増加がけん引し、抹茶は加工用原料として輸出も増加した。 ただ抹茶は飲み茶としての需要の拡大は多くなかった。その中でもミルクとブレンドするラテメニューが外食を中心に増加。市販用商品でも各社から抹茶ラテ商品が発売されている。 ただ生産地状況では主力生産県の静岡が荒茶生産2万9500トンで12%減、ここ数年2~3%減、2019年は5%減と年々生産量が減少している。生産者の高齢化、市場低迷から収入減ともなり後継者がいないことを含め、生産意欲も減退。特に良質茶の生産にも影響が出ている。 その後を継ぐのが鹿児島県。静岡と違い平坦な耕地が多く機械化しやすい。秋冬の10番茶まで摘採をしているなど、荒茶の生産量は2019年2万8000トンと静岡に肉迫してきた。業界関係者はここ数年で生産量のトップは鹿児島に変わるとみている。 抹茶のインバウンドが海外でのお茶需要に結びついてきた。茶の輸出は米国、台湾、ドイツ、東南アジア諸国・地域、カナダを中心とした海外に2018年度は前年比6.8%増の153億3334万円と政府目標の15

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(2020/06/24)