昨年は山口俊を除外した球団も メジャー挑戦なら素行や言動には要注意（日刊ゲンダイDIGITAL）
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メジャーリーグは暴力や犯罪に寛容というイメージがある。
家族へのＤＶでマウンドと刑務所を行ったり来たりの選手がいれば、拳銃を何発も発射、内縁の妻を威嚇して警察の世話になったのも。愛人に生ませた子供の養育費を払わずに告訴された選手なんかごまんといる。
メジャーリーガーになって以降のトラブルに目をつぶるケースは多々あるが、“入り口”のチェックは意外にもシビアだという。
「昨年１２月にブルージェイズと２年契約を結んだ山口俊がいい例です」と、ア・リーグのあるスカウトがこう続ける。
■山口俊をリストから外した球団
「山口に対してはア・リーグ中地区のある球団も獲得に興味を持っていたが、素行が問題視されてリストから外れた。１７年のシーズン中、飲食店で泥酔して右手を負傷。さらに酔った状態で訪れた病院の扉を壊し、男性警備員に暴行をはたらいた一件です。不起訴処分になったが、傷害と器物損壊の疑いで書類送検されたことが致命的でした」
ブルージェイズは２年約６億８０００万円で山口と契約したものの、「メジャー球団が問題視するのは基本的に性格というか人間性。チームワークを乱す可能性があるかどうかです。山口もあろうことかシーズン中に酔って商売道具でもある右手を負傷、暴れたことがネックになったと聞いた」という前出のスカウトによれば、いまの日本球界にも要注意人物がいるそうだ。
■野手をドーカツする投手
かねてメジャー志向のある投手で、今年の開幕戦にも先発。実力や潜在能力に関しては高評価も、メジャー球団が問題視するのは性格面だという。
例えば打たれてピンチを迎え、コーチや野手がマウンドに集まったときの態度が極端にヒドいとか。暴言を吐くのか、露骨に野手を追い払うしぐさをするのかは定かじゃないが、マウンドに集まる選手は投手がいつ爆発するか戦々恐々。まるで腫れ物に触るようだというから、その投手の言動はチームの和を乱す可能性が高いと判断されているのだろう。
将来、メジャーを志す選手はくれぐれも自らの言動に気を付けた方がいい。
