藤井七段「盤上では全力で」王位奪取へ30歳差対決(日刊スポーツ)

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将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)への挑戦権を獲得した。第61期王位戦挑戦者決定戦が23日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われ、永瀬拓矢2冠(叡王・王座=27)を下した。今月4日の第91期棋聖戦挑戦者決定戦に次いで、永瀬から勝利。現在行われている棋聖戦5番勝負に続き、ダブルタイトル挑戦となる。木村王位と2日制で戦う7番勝負第1局は7月1、2日、愛知県豊橋市「ホテルアークリッシュ豊橋」で開幕する。 【写真】感想戦をする藤井聡太七段      ◇     ◇     ◇ 藤井が練習仲間の永瀬との再戦を制した。「ふだんから教えていただいている先生に大きな舞台で2局目が戦える。うれしく思いました」。20日の竜王戦3組決勝で師匠の杉本昌隆八段(51)を下して、中2日。過密日程など関係ない。詰み筋を見つけると一直線に襲いかかる。最後は永瀬の攻めをしのいだ。 過去2年、王位戦はいずれも予選で敗退している。今年は予選突破とリーグ入りを目標にしていた。リーグ白組でも初戦の羽生善治九段戦を含め、強敵がそろっていた。「苦しい将棋が多かった。粘って指したのが結果につながった」と振り返る。 今月8日、棋聖戦第1局で17歳10カ月20日と史上最年少でタイトルに初挑戦した。早くも2つ目のタイトル挑戦に挑む。「どの対局もいい状態で臨めるようにしたい」。棋聖戦と王位戦のダブル挑戦は、92年に登場した郷田真隆現九段以来、28年ぶりだ。当時の郷田は21歳2カ月だから、当然その年齢も上回る。 7番勝負では昨年46歳3カ月の最年長初タイトルを記録し、この日47歳の誕生日を迎えた、力強い受けが持ち味の木村が待ち構える。その差は30歳。「年齢は離れていますが、盤上では全力でぶつかっていきたい」と張り切る。 2日制で持ち時間各8時間の対局も初めてだ。「じっかり考えられるので楽しみです」。初の地方転戦にも「初めて訪れる場所も多いので楽しみにしています」と、前向きだ。まして、開幕戦は地元。「格別の喜び」と語った。 3年前から毎年タイトル保持者が替わる戦国模様の王位戦で、下克上を試みる藤井の「熱い夏」が始まる。【赤塚辰浩】

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(2020/06/23)