青柳は逆球駆使し好投 ボーア振り悪くない/権藤博(日刊スポーツ)

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<ヤクルト1-4阪神>◇23日◇神宮 逆も真なり、という言葉があるが、青柳の好投の要因は投げ損ないにあった。要所であった「逆球」が非常に効果的だった。初回は山田哲に対し、2ストライクから捕手梅野が外角に構えたが、直球は内角寄りに。これはファウルとなり、最後は外角球で空振り三振を奪った。4回の村上に対しても、スライダーが外角への逆球となり、空振りで追い込んだ。最後は外角への直球で3球三振。 【写真】8回表阪神1死、ボーアは右足が打席の前に出るようにして左飛を放つ 逆球というのは、投手にとって罪悪感のあるものだが、一概にダメというわけではない。相手の投球を見ている次打者やベンチの打者は、逆球が頭に残る。「外に構えていたのに、内にきたぞ」と。どこに来るか分からなくなり、狙い球が絞れない。青柳はアンダースローにしては球に力がある。コントロールも決して悪くない。この日、5、6球ほどの「逆球」が効いたのも、それが前提としてある。昨年も投球は安定していた。9勝9敗だったが、もっと勝ってもいい投手だった。 ヒットの出ないボーアにも、触れておきたい。6回の好機で左腕中沢のスライダーに全く合っていなかった。ボールが消えているような感覚ではないだろうか。ボールを見て、振ろうしている。だから振り遅れてしまう。巨人戦もチェックしたが、決して悪いスイングではない。甘い球は絶対に来る。余計なことは考えずに、とにかく振っていけばいいんだ。首脳陣も我慢して使っていくしかないよ。

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(2020/06/23)