初代「Portal」以来の衝撃―― なぜ「Outer Wilds」はここまで絶賛されるのか、ネタバレの段階ごとに解説(ねとらぼ)
【リンク先抜粋】
本作がどのようなゲームなのか完全にネタバレなく説明するのは難しい。Steamストアページの説明によれば「オープンワールドミステリー」とのことだが、これだとかなり言葉足らずに感じられる。筆者は本作を「オープンワールドパズルアドベンチャー」と表現するが、他のプレイヤーには「パズル要素むしろアクション要素のほうが難しい」と考える人もいる。どうやらプレイヤーによって、本作がどういうゲームに感じられるのかは大きく違うらしい。
これにはいろいろ原因が考えられるが、おそらくは本作特有の「説明のなさ」とそれに伴う「自由度」が大きく関係している。(まったくの余談だが古典的なゲームプレイヤーはそういった「説明のなさ」を好む傾向にあるように思う。かつてのゲームもまたそうだったからだ)
ゲームが始まるとプレイヤーはたき火の脇で目を覚ます。この時点では、何が起こるのか、どうすればいいのかは一切語られない。横にいるNPC(この時点ではどうやら知り合いらしいということしか分からない)との会話から自分が宇宙飛行士で、探査挺を宇宙空間に発射するためのコードを受け取る必要があるらしいことが分かる。長時間のムービーやモノローグでストーリーを展開していくゲームが「説明的」と表現されることがあるが、本作はその真逆だ。向こうからは全く何も説明されず、常に自発的に考え行動することが求められる。
そのため、本作の難易度はかなり高めである。出てくる文字をよく読み、周りをよく観察した上で自発的に考えることをしなければクリアすることはできない。
とはいえヒントがないわけではない。目を凝らし、探しさえすればヒントはむしろ豊富すぎるほどに与えられているというのも本作の特徴の一つだ。
物語は主人公の同族である4つ目のヒューマノイド「ハーシアン(Hearthian)」たちが住む惑星「木の炉辺(英語名はTimber Hearthなので住民はHeathianとなるわけだ)」から開始するが、ここで既にゲームの攻略に必要となるうち相当な割合の情報が提示されている。人たちの話をよく聞き、ガジェットの使い方を覚え、博物館の展示品を見ておくことでゲーム攻略の難易度が大幅に変わってくるのでまずはここを丁寧に散策してみることをおすすめする。最初は彼らが何を物語っているのかよく分からない、という方もおられるだろうが(筆者もそ