原始星の強力なX線フレアをNASAのX線観測衛星「チャンドラ」が捉えた(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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オリオン座の方向およそ1400光年先、反射星雲「NGC 1977」の近くに位置するHOPS 383は、ガスと塵でできた分子雲が重力収縮して誕生したばかりの段階(クラス0)にあたる原始星とみられています。HOPS 383の周囲はガスや塵がドーナツ状に集まった繭のような構造が取り囲んでおり、やがては太陽の半分ほどの質量を持つ恒星になるだろうと考えられています。 2017年にチャンドラが観測したのは、恒星としてはまだ幼いHOPS 383で発生したX線フレアでした。原始星が発した光のほとんどは繭にさえぎられてしまうものの、強力なX線は通り抜けることができます。3時間20分ほど続いたフレアの強さは、太陽で観測された最も強力なフレアの約2000倍にも達したとされています。 Nicolas Grosso氏(マルセイユ天体物理学研究所)らの研究グループは、X線の放射はより進化した段階の原始星では活発な磁気活動を示す特徴とされているものの、HOPS 383のように早い段階の原始星における磁気活動の存在については議論が続いているとした上で、今回のチャンドラによるX線フレアの観測は、初期段階の原始星における活発な磁気活動を示す証拠だと述べています。

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(2020/06/23)