夫が死後に臓器提供、妻も16年後に同じ人物のドナーに(CNN.co.jp)

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(CNN) テリ・へリントンさんの夫のブライアンさんは16年前に亡くなった際、自らの臓器を提供して4人の命を救った。テリさんはこのうち、腎臓と膵臓(すいぞう)の提供を受けたジェフリー・グレンジャーさんと友人になった。昨年、グレンジャーさんの腎臓が機能障害を起こすと、テリさんは即座に自らの腎臓の提供を申し出た。テリさんの腎臓は今、亡き夫のブライアンさんの腎臓とともに、グレンジャーさんの体の中で生きている。 屋根職人だったブライアンさんは、仕事中の不幸な転落事故により35歳でこの世を去った。ブライアンさんの臓器は腎臓と膵臓のほか、心臓、肺、肝臓も臓器移植を必要とする患者たちに提供された。 臓器提供を受けたグレンジャーさんと提供者の妻であるテリさんは、手術後の1年間お互いの名前などを伝えることが認められていなかった。それでも匿名で手紙や祝日のカードを交換し、後に直接知り合うようになった。以降15年間にわたり、堅い友情が築かれていった。 2019年、移植された腎臓が機能障害を起こし、グレンジャーさんは再び透析が必要になった。グレンジャーさんからその話を聞いたテリさんは、かねて検討していた生体ドナーになるという考えに従い、自分の腎臓をグレンジャーさんに提供することを即決した。 初めは冗談だと思ったグレンジャーさんだが、テリさんは本気そのもので移植手術が実現。現在テリさんの腎臓は、先に移植された夫の腎臓の隣に収まっている。「また夫婦一緒になれた」(テリさん) 手術を担当した医師のマーク・ジョンソン氏はCNNの取材に対し、テリさんはグレンジャーさんの寿命を延ばしただけでなく、生活の質も高めたと指摘。移植された腎臓は10~14年機能する見込みがあるとしつつ、先に移植されて障害を起こした腎臓を新しい腎臓とともに患者の体内に残すのはよくあることだと説明した。 そのうえで、夫婦がそろって同じ人物に臓器提供した例は他に知らないと付け加えた。 グレンジャーさんとテリさんのきずなはこれまで以上に強まり、臓器提供の重要性についても意見を同じくしている。

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(2020/06/23)