揺れる大戸屋、筆頭株主と現経営陣が対立、25日に総会(産経新聞)

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 定食チェーン運営の大戸屋ホールディングス(HD)が25日開催する定時株主総会に注目が集まっている。筆頭株主で外食大手のコロワイドが現経営体制が業績不振を招いているとして、取締役人事議案を株主提案したためだ。提案が可決された場合、コロワイドは大戸屋HDを連結子会社化する構えだが、大戸屋側は現経営体制を維持する会社提案を議案提出して徹底抗戦の構えで、6割以上を占める個人株主票に判断が委ねられる。  コロワイドは令和元年10月、大戸屋HD創業家からの135万株(発行済み株式総数の18・67%)の株式譲渡で筆頭株主となった。  コロワイドが提案した取締役人事議案は、現経営陣の窪田健一社長ら取締役2人と社外取締役3人を再任させる一方、コロワイド取締役2人と創業家出身者を含む社外取締役5人の新任を明記した。  合わせて示したのが大戸屋HDのグループ入り。コロワイドは食材調達のコスト圧縮やグループの集中調理施設活用で店舗作業を効率化すれば、6億円以上の利益貢献が出ると試算。これを原資に事業再建を進めるとした。  これに対し、大戸屋HDは株主提案への反対意見を表明した。窪田氏ら8人の再任を含む、コロワイド提案と異なる計11人の取締役選任議案を提出。コロワイド側の事業再建策へ明確に“NO”を突き付ける内容だ。  大戸屋HDは、株主提案は大戸屋の「店内調理」から生まれる企業価値やブランド価値を毀(き)損(そん)すると主張。仕入れの共通化は食材の品質低下を招くと訴えるほか、コロワイドが買収して取得した回転ずし「小僧寿し」がシェアを落とした点も指摘する。  窪田氏は「株主提案はコロワイドの『自己都合』以外に、企業価値をどう向上させていくか全く示されていない」と反発する。  これに対し、コロワイドが取締役候補者にも提案する同社取締役の澄川浩太氏は、「(窪田氏は、私たちが)冷凍食品を再加熱するような店にするかのごとく言いはやすが、そんなつもりはない」と批判する。  大戸屋HDの既存店売上高は平成28年3月期以降、前期割れが続く。5月公表の中期経営計画で大戸屋HDは、立地による客層の違いに合わせたメニュー展開や業務効率化などでの収益改善を打ち出したが、澄川氏は「財務上の危機に対して改善スピードが遅く、これまでの反省がない」と厳しい評価だ。  昨年11月以降、大戸屋HDに友好的

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(2020/06/23)