震災遺族の聖火ランナー 開催願いリレーコース歩く(KHB東日本放送)
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東京オリンピックの宮城県内での聖火リレーは当初、22日までの3日間実施される予定でした。
東日本大震災で家族を亡くし、聖火ランナーに選ばれていた男性がコースを歩き、オリンピック開催への思いを語りました。
多賀城市に住む自衛官・佐々木清和さんです。震災当時暮らしていた名取市閖上地区で語り部活動を続け、東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれました。
21日、震災で家族を亡くした閖上の遺族など9人と閖上の聖火リレーのコース約2キロを歩きました。
佐々木清和さん「ちょっと曇りでそんなに暑くもなく、(もし、きょう)走るんだったら、ちょうど良いくらいかな」
2011年の東日本大震災では、閖上地区を高さ9メートル近くの津波が襲い、754人が亡くなりました。
災害派遣の任務にあたっていた佐々木さんの自宅は津波で流され、妻のりつ子さんとりつ子さんの両親、そして、中学2年生だった娘の和海さんを亡くしました。
佐々木さんは、東京オリンピックが来年、無事開催され、聖火リレーを通して世界中からの支援への感謝を伝えたいと考えています。
佐々木清和さん「東北はいろんなご支援を頂いて、これだけ街並みができていることも併せて(世界に)見ていただきたいという思いがあって、オリンピックの機運をちょっとでも今からまた徐々に上がっていってくれれば。上がっていって欲しいという思いがあります」