【いよいよ最終回】「時間ごと」まるごとクリアでコーティング!|復元カレラ R360レストア Vol.7(Nosweb.jp)

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クルマが過ごしてきた年月を感じさせる風合いをそのままに「時を封じ込める」独創的な手法でレストアが施されたマツダ R360クーペのプロジェクト。 ついに完成! 長い年月を過ごした風合いを残して仕上げられたマツダ R360クーペ(写真6点)  写真を見て分かるように、ボディのサビや塗装の剥離部分は、完全にクリアー層の下に封じ込まれ、表面はピカピカ、ツルツルになっている。ただサビの上からクリアを塗っただけではなく、サビなどがこれ以上進行しないように塗装前に十分な処理を施しているし、クリアの塗料も元の塗装と馴染むように丁寧に塗り重ねているのだ。  インテリアでは、もともと新車から装着されていたパーツの風合いを残しながら、クリーニングで清潔感を取り戻すという手法が試された。シートもトリムもマットも、当初は経年劣化によってどれも薄汚れていたが、レストアを行った「復元カレラ」代表の荻原正彦さんが会得した秘伝の方法によって、「年季が見て取れるけれどもきれい」な状態にリフレッシュされていた。  燃料タンクやバッテリーなどが搭載されているフロントフード中は、クルマ全体の雰囲気を考えて、あえてピカピカにはしていない。全体のバランスを考えたさじ加減が絶妙。  他の軽自動車が2サイクルエンジンを搭載していた当時としては、画期的なアルミ製空冷V型4サイクル2気筒OHV、ドライサンプという凝ったメカニズムを採用したマツダ R360クーペ。そのBC型エンジンは、きっちりと整備され軽快に回るよう仕上げられた。  クルマの基本機能である「走る、曲がる、止まる」は新品パーツを使ってきっちり整備。ウェザーストリップやレンズパッキンなども新品に交換。インテリアは独自の手法により、年季が見て取れるがきれいな状態にリフレッシュし、さびや塗装のヤレが見える外装は、クリアを丁寧に塗り重ねる手法で、クルマが過ごしてきた年月を感じさせる風合いをそのまま保ちながら仕上げた。最新の塗料や素材を投入して、時の流れを封じ込めた1台なのだ。  本当のプロの手に掛かると、生まれが古いクルマでも、時代を超えて新たな命が吹き込まれることを目の当たりにした。

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(2020/06/23)