あの名作映画タイトル秘話! 『慕情』『追憶』など恋愛ものヒットの法則「漢字2文字説」(夕刊フジ)

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 【知っていると面白い あの名作映画タイトル秘話】  このコロナ禍で縮小したとはいえ、日本では、外国映画の公開本数が年間600本にのぼっている。特に21世紀に入ってからは、アメリカ映画を中心に、中国、韓国、インドなどのアジア映画が勢力を伸ばしている。そんな中、今では少なくなったが、題名を直訳ではなく、邦題(日本独自の題名)をつけていた時代の宣伝マンの苦労をのぞいてみる。  1959年公開の「逢う時はいつも他人」(Strangers When We Meet)や62年の「死んでもいい」(Phaedra)などは題名を聞いただけで、うきうきした気分になり、酔いしれてしまったものだ。  恋愛映画のヒットのジンクスに今でも根強く残るのは「題名漢字2文字説」だ。  49年の「哀愁」(Waterloo Bridge)、55年の「旅情」(Summertime)など、数ある中でも誰もが感銘を受けたのが、55年の「慕情」(Love Is a Many-Splendored Thing)。  内容は女医と従軍記者の恋愛ドラマだが、タイトルの美しさがヒットに貢献した代表だろう。  70年代のアメリカン・ニューシネマの代表的存在は74年公開の「追憶」(The Way We Were)。  キャンパスで出会った大学生のケティとハベル(バーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォード)は第二次世界大戦末期のニューヨークで再会し結婚。だが、互いの生き方に疑問を持ち、別れる。約20年間をドラマチックに映し出したラブストーリーだ。バーブラが歌い上げる主題歌は圧巻の一言。心にズキンと衝撃の名曲だ。  過去の名作があまりにも2文字でヒットしたため、後に続く映画界の宣伝マンたちは苦労の末、映画の舞台となる地名を織り込んだ題名を生み出した。  フェイ・ダナウェイの「パリは霧にぬれて」(71年)やメグ・ライアンの「ニューヨークの恋人」(2001年)などがある。サスペンス色をにじませた恋愛映画ではロバート・レッドフォード&メリル・ストリープの「愛と哀しみの果て」(1985年)や、リチャード・ギア&キム・ベイシンガーの「愛という名の疑惑」(92年)などもあり、ミステリアスな恋愛映画は題名の印象が大ヒットにつながるカギとなった。(夏目映視)  ■追憶 日本公開は1974年4月13日。シドニー・ポ

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(2020/06/23)