提供曲のセルフカバー盤と「渚のオールスターズ」再結成 織田哲郎・あれからこれから(夕刊フジ)

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 【織田哲郎 あれからこれから Vol.73】  2000年にスペインで強盗に首を絞められ、声帯が変形して音域などが変わってしまって以来、初のアルバムを06年にリリースしました。  『MELODIES』という、人に提供した曲をセルフカバーしたアルバムです。  私は子供の頃からロックも好きでしたが、やはり一番好きだったのは土着な香りのする音楽でした。ですが、1990年代は打ち込みとエレクトリックな楽器による刺激的なサウンドを追求し続けたので、無理がたまっていたのでしょう。  スペインの事件後、いろいろと自分を見つめ直すうち、すっかりうるさい音が嫌になって、ライブでもエレキギターやドラムを排除して、チェロやパーカッションを入れるようになっていました。ですから、このアルバムでも普通のバンドサウンドは一切ありません。  ゴンチチのお二人に「世界中の誰よりきっと」のアレンジと演奏を、バンドネオン奏者の小松亮太さんには「この愛に泳ぎ疲れても」のアレンジと演奏を、「ボクの背中には羽根がある」では日本のフォルクローレ界を代表するTOYO草薙さんにアレンジと演奏をお願いし、「碧いうさぎ」ではフラメンコギターの沖仁さんに参加してもらうなど、とにかく全編ぜいたくなアコースティックアルバムになっています。  他にも「負けないで」「シーズン・イン・ザ・サン」などが収録されています。とても心地よいアルバムなので、良かったらぜひ聴いてみてください。  そして同じ年、本当に久しぶりに「渚のオールスターズ」を再結成しました。渚のオールスターズは、1987年に私がTUBEに提供した曲「SUMMER DREAM」の冒頭部分「渚のカセット~」という歌詞の一節にちなんで、みんなで遊びのカセット作ろうよ、というところから始まった、とてもユルいユニットでした。メンバーもその時その時で流動的ですが、この時は元ZONEのMIYUさん、愛内里菜さんらが新たに参加しています。  「太陽のテイクオフ/君はボクの青空」という2曲をシングルとしてリリースしましたが、テレビの歌番組に出演した時は、私が普段絶対やらないような軽い振りを付けて歌ったり、久しぶりに作詞家の亜蘭知子さんや当時まだご健在だったムッシュかまやつさんと一緒に演奏できたりしたことがとてもうれしかったです。  そしてキーが昔と大幅に変わってしま

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(2020/06/23)