とれないのに単価が低い?シラス異変の背景は… (静岡県)(静岡放送(SBS))

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 静岡市駿河区の用宗港近くで、生のシラスが人気の「次郎丸」です。 <店長 関悟さん>「用宗=生シラスという感覚が強いから、それは守っていきたい」  こちらのお店では、地元・用宗で獲れるシラスを扱いたいのが本音ですが、それだけではまかなえないほど近年、不漁が続いているのです。 <店長 関さん>「静岡県内の色んな漁港から取り寄せて、毎日入れるようにしています。シラスのない日をなるべく少なくしないと、お客さんがわざわざ足を運んでくれるから」  シラスを水揚げする漁港では、深刻な状況が続いているといいます。  6月23日7時半頃、静岡市駿河区の用宗港は、久しぶりにまとまった量のシラスが水揚げされ、にわかに活気づいていました。 <漁師>「きょうは久しぶりにいい」」、「きょうはいいですね。これが続けばいいですね」  シラスは、県内各地で不漁が続いています。県水産技術研究所によりますと、2020年の春の漁獲量は、不漁だった前の年の同じ時期に比べ31.2%下回っています。この不漁に追い打ちをかける形で漁師や仲買人を悩まさせているのが、新型コロナの影響です。  今シーズンは、新型コロナによる外出自粛などを受けて、シラスそのものの需要が減り、価格は上がらない傾向にあったと話します。 <仲買人>「(4月、5月は)大変だった。とれないからね。根は当然高い。きょうはとれ始めだから、そんなに安くはなっていない」  漁獲量が少なく、単価も低い。シラス業界は、これまでにない状況に陥っているのです。  こちらの直売所では、用宗港で水揚げがあった日だけ生シラスを販売していますが、いまは新型コロナの影響で、例年に比べ客の数が減っています。 <用宗港漁業組合 片岡俊哉さん>「(客は)2割くらいは減っちゃっているのかな。県外から来てくれる人も多いので、それが減ってしまったのが大きい」  県境を超える移動が解禁されたいま、店が期待するのは客数の増加です。しかし、不漁が続けば、売るものがないという事態になりかねず、シラス業者は不安を感じています。 <用宗港漁業組合 片岡さん>「シラスが獲れないままお客さんが増えると、回せるシラスが少なくなってしまうので、全員のお客さんに行きわたらなくなる。(シラスが)たくさんとれた方が安く売れると思う。これから大漁になってくれれば、こちらとしてはうれしい」

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(2020/06/23)