若者たちへ”千羽鶴のエール” 今年は宅配便で(長崎新聞)

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 国際社会に核兵器廃絶を求める署名を国連に届けている高校生平和大使に、21年にわたり、自身が折った千羽鶴を託してきた五島市玉之浦町の藤原良子さん(82)が、今年も1万2千羽を折り上げた。例年は平和大使が五島へ受け取りに来るが、今年は新型コロナウイルスの影響でメンバー選考などが遅れ、直接の受け渡しは中止に。代わりに宅配便で思いを託す考えで、「高校生の姿を思い浮かべ、元気づけようと折った」と若者たちにエールを送っている。  藤原さんは、2000年に友人の孫が平和大使になったのをきっかけに、千羽鶴を毎年贈っている。「高校生の活動を応援したい」という思いに加え、長崎で被爆した母や姉の気持ちも胸に、累計30万羽以上を折り続けてきた。09年には平和分野で地道な活動を続ける個人、団体を表彰する「秋月平和賞」を受けた。  藤原さんは、「今年は高校生が五島に来られないかも」と案じたものの、コツコツと毎日欠かさず制作。「私も平和大使もコロナに負けてはいけないと思いながら、一生懸命折った」。黄や赤、青など10色の小さな紙で作られた千羽鶴12本を完成させた。  既に来年分の鶴を折り始めている藤原さんは「指が動く限り続けていきたい。来年は高校生たちに千羽鶴を直接手渡したい」と願っている。  平和大使は例年、8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪ねるが、今年は新型コロナの影響で選考が遅れ、具体的な活動の見通しも立たない状況。同大使派遣委員会の平野伸人共同代表は「藤原さんが折る千羽鶴は本当に美しく、世界のどこに持って行っても喜ばれる。今年も活動の中で大切に使わせていただきたい」と話した。

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(2020/06/23)