北極圏シベリアで38度の異常高温、観測史上最も暑い6月に(Forbes JAPAN)

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ロシアのシベリア北部の小さな町で、華氏100度(摂氏約38度)を上回る異常な高温が観測された。 正確な温度は今後、科学者らによって検証されるが、華氏100度以上という気温は、北極圏で観測史上最高のものとなる。「世界の寒極」と呼ばれるシベリア北部の町ベルホヤンスクで6月20日、華氏100.4 度の最高気温が記録された。 現地ではここ最近、平均気温を2桁以上上回る異常な高温が確認されていた。ベルホヤンスクの6月の平均気温は華氏68度で、今回の記録はそれを30度も上回ったことになる。参考までに現地の1月の平均気温は、華氏マイナス44度(摂氏マイナス42)とされている。 シベリアでは今年5月にも、過去最高の平均気温が確認されていた。 シベリアなどの高緯度の地域では、地球全体の平均に比べ2倍以上のペースで気温上昇が進行している。地球の平均気温は過去40年で華氏1.44度程度上昇したが、北極圏では3.5度以上の上昇となっていた。 NASAの研究によると、地球の極点付近では大気の流れの影響で、温暖化が急激に進んでいる。これは、極点には大気や熱帯地方から運ばれる温かい空気が集まってくるからで、今後はさらに壊滅的事態が生じることになる。 海や陸地の氷が溶けることで、岩石や草木が露出し、温暖化のスピードはさらに加速していく。カナダやロシア、スカンジナビア諸島に生息する生き物は、ブラジルやインドネシアなどの低緯度地域の生き物よりも、極めて大きな温暖化による影響を受けることになる。 北極地方における今回のほどの劇的な温暖化は、2100年まで起こらないものと考えられていた。しかし、温暖化の進行による気温の上昇は、これまでの予測を超えるレベルで進んでいることが明らかになった。

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(2020/06/23)