松本秀夫アナ 無観客プロ野球開幕戦実況 「試合前にうるっと来た。生涯記憶に残る」(スポニチアネックス)

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 【牧 元一の孤人焦点】まれな体験だった。プロ野球の無観客試合はもうしばらく続くが、その開幕戦は1回限り。ニッポン放送「ショウアップナイター」で19日の巨人対阪神を実況したフリーアナウンサーの松本秀夫が振り返った。  「プロ野球の実況を33年やっていて、あんなに緊張したのは初めてだった。周りの人から『そんなにピリピリしなくてもいいんじゃないの!?』と言われた」  今年はただの開幕戦ではなかった。新型コロナウイルス感染拡大で国民の自粛生活が続き、プロ野球の開幕も危ぶまれる中、ようやくたどりついた試合。いわば日常生活復活への第一歩の象徴だった。  「これまでの開幕戦とは全く違った。ようやくここまで来られたんだという思い、鎖から解き放たれた感じがあって、試合が始まる前、うるっと来た。生涯、記憶に残る実況になった」  午後6時、東京ドームでプレーボール。「2020年のプロ野球、菅野の1球目。投げた!」と実況を開始したが、声がグラウンドでプレーする選手たちに届いてしまう懸念があった。実際に21日に神宮球場で行われたヤクルト対中日戦では、中日の与田監督が審判に対し、実況の声が聞こえてしまうことに関して注文をつける場面があった。  「試合が始まって割りとすぐに懸念がなくなった。巨人の攻撃でチャンスになると、録音の『歓声』『トランペットの音』が流れる演出があって盛り上がった。試合自体が良かったおかげもある。締まった試合だからグーッと入って行けた。ただ、阪神の攻撃の時はランナーが出てもシーンとしているので、正直、やりにくかった」  今後の課題もある。無観客で静かであるがために、捕球音や打球音以外のさまざまな音がリスナーに届くことになる。  「試合前、消毒液をまく噴霧器の音が『ブーン』と聞こえていた。野球に関係ない音なので、説明しないと、聞いている人は『何の音?』と疑問に思い、フラストレーションをためてしまう。実況する側は、いつも以上に音に敏感にならないといけない」  試合展開の問題もある。巨人対阪神の開幕戦は3対2の好ゲームだったが、どちらかが大量リードする展開になれば実況に熱を入れにくくなる。  「途中で5対0、10対0になると、実況が本当に空騒ぎになってしまう。そうならないでほしいと思う」  歴史に残る2020年のプロ野球。各チームの例年以上の熱い戦いに期待す

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(2020/06/23)