【ラグビー】元日本代表主将の菊谷崇がコロナ禍で広げた世界とは。(ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン))

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 ずばり、「国境がない」。2011年のワールドカップ・ニュージーランド大会で日本代表の主将を務めた菊谷崇はいま、インターネットのメリットを皮膚感覚で味わっている。  話をしたのは今年6月上旬。液晶画面と向き合ってきた春先の日々を、前向きに総括する。 「普段の生活をしていると、毎日、忙しく、オンラインで何かをする考えには至らなかったんですけど、今回は改めて、人間性、スキルも含め、限界を感じずに広がって…。そういう(日々が)3か月目に入っているなと」  2018年から同じ元日本代表の小野澤宏時、箕内拓郎らとブリングアップ(BU)のラグビーアカデミーを運営。東京ウエスト校(調布市)、東京イースト校(足立区千住緑町)、静岡校の3か所で、ジュニア世代を対象としたレッスンを平日の夕方に組んできた。おもにおこなうのはゲーム形式のセッション。指導陣は選手同士の自主的な対話を見守り、グループで問題を解決する力を養ってもらう。  週末に活動するラグビースクールとのすみ分けもなされ、徐々に認知度を高めていた。この春は新型コロナウイルス感染拡大の影響でレッスンは中止も、グラウンドで会えないアカデミー生と、オンライン会議アプリでつながった。競争性のあるラグビーセッションや体力維持のためのサーキットトレーニングを実施する。  その延長で再確認したのが、「国境がない」というオンライン活動のよさだった。   5月中旬、ミャンマーの「ドリームトレイン」で暮らす少年少女がBUのサーキットトレーニングの輪に加わる。ミャンマーには日本人スタッフもいるため、言葉の壁はほぼなかった。  「ドリームトレイン」は、日本のNGO団体である「ジャパンハート」が発展途上国の子どもを貧困や疫病から守り、自立を支援するために作った施設。菊谷が「ジャパンハート」のスタッフと出会ったのは、箕内や元日本代表の松尾勝博らとともにアジア諸国での競技普及にも携わってきた縁からだ。  国際線が開通すれば現地へボールを届けたいと、菊谷は考える。 「向こうの子どもたちもラグビーに興味を持ってくれているらしくて、静岡であった日本代表とアイルランド代表の試合(ワールドカップ日本大会)、僕やザワさん(小野澤)の映る日本代表の試合をYouTubeで観ているみたい。丁寧にコーチングすると皆、喜んでくれる。そういう指導に飢えている子ど

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(2020/06/22)