【ユニコーンS・後記】好時計で圧勝したカフェファラオの可能性(東スポWeb)
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3歳世代のダート巧者が顔を揃えたGIIIユニコーンS(21日=東京ダート1600メートル)は、1番人気のカフェファラオ(牡・堀)が1分34秒9(稍重)のレースレコードで快勝。初の重賞タイトルを手にした。勝ちっぷりもさることながら、JRA屈指の“出世レース”を制したことで、今後の展望が大きく開けたのは間違いない。その可能性を検証する。
米の3冠馬アメリカンファラオ産駒から怪物が登場した。勝ちタイムの1分34秒9は、18年ルヴァンスレーヴの1分35秒0(重)を0秒1更新するレースレコード。確かに前半のペースも速かった(前4ハロン通過は今年=46秒1、18年=47秒1)のだが、3コーナー手前で早くも2番手に。それで2着馬を5馬身もちぎってしまったのだから、まさに強いの一語だ。
「(番手を)考えていたわけではないが、いいスタートが切れたし、内の馬の出方を見ながらあの位置へ。前半少し脚を使ったが、その後はリズム良く行けたからね。直線を向いた時はリラックスし過ぎたくらいで、脚が残っているのか心配になったけど、残り300メートルの地点で追い出したら反応が素晴らしかった。最後までこれだけの脚が使えるとはね」とレーンも興奮気味にレースを振り返る。
名手の想像を超える勝ちっぷりに夢は広がるばかり。しかも、まだキャリアは3戦3勝。「一戦ごとに成長を見せてステップアップしている。でも、まだすべてが見えていない」(レーン)。とりあえず、同世代で抜けた存在であることは証明したが、ここはまだ通過点にすぎない。
そもそもユニコーンSの過去の勝ち馬はそうそうたるメンバー。ベストウォーリア、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴ…。2歳時に全日本2歳優駿を勝っていたルヴァンスレーヴを含めて、勝ち馬は2015年から昨年までのちにJRAもしくは交流のダートGIを制している。
世代最初のダート重賞(JRA)とあって好メンバーが集結するのは当然だが、レベルを押し上げているのはそれだけではない。現在、JRAのダートGIは今回と同舞台のフェブラリーSと中京1800メートルのチャンピオンズC。同じ左回りで距離も1ハロン違うだけでは、ユニコーンSとリンクするのもある意味、必然。さらに交流の南部杯やかしわ記念(こちらは小回りだが)も加えれば、活躍の場は数多く用意されている。
東京大賞典