フォルクスワーゲン タイプ2に今、乗る理由──2020年的生活スタイルに疲れたら、この「走る東屋(あずまや)」へ(GQ JAPAN)

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郊外や地方都市に住まうのであれば話はまったく別だ。しかし東京あるいはそれに準ずる都市に住まう者にとって、「実用」を主たる目的にクルマを所有する意味はさほどない。 そんな状況下で「それでもあえて自家用車を所有する」というのであれば、何らかのアート作品を購入するのに近いスピリットで臨むべきだろう。 すなわち明確な実益だけをそこに求めるのではなく、「己の精神に何らかの良き影響を与える」という薄ぼんやりとした、しかし重要な便益こそを主眼に、都会人の自家用車選びはなされるべきなのだ。 そう考えた場合におすすめしたい選択肢のひとつが、「ワーゲンバス」との愛称で広く知られているフォルクスワーゲン・タイプ2というクルマだ。 「飲食物の移動販売車」として、その姿を間近で見たことがある人も多いにちがいないフォルクスワーゲン タイプ2は、フォルクスワーゲン社が2020年の今も製造を続けている商用車「VW Transporter(トランスポルター)」シリーズの、いちばん最初のモデル。かの有名なタイプ1(いわゆるビートル)をベースとする汎用自動車として1950年に誕生した。 搭載エンジンはビートル同様の空冷水平対向4気筒OHVで、デビュー当初の排気量は1.1リッター。のちに1.2リッターに拡大され、1964年には1.5リッターエンジンも追加されている。 ボディバリエーションは、オリジナルであるバンタイプのほかに小型バスタイプ、オープンデッキのトラックタイプなどさまざまあり、それぞれに「VWトランスポルター○×△」という仕様ごとの名前が付いているのだが、一般的にはその型式名である「タイプ2」が、ワールドワイドな呼称として定着している。 VWトランスポルターシリーズは1950年にデビューした第1世代から現行第6世代までが存在し、一般的には、それぞれを「T1」「T2」「T3」(中略)「T6」と表記する。そのなかで「ワーゲンバス」の愛称で世界的に親しまれているのは、T1(1950~1967年)とT2(1967~1979年)だ。愛好家の間では前者が「アーリーバス」と呼ばれ、後者が「レイトバス」と呼ばれることが多い。

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(2020/06/21)