モータースポーツのそもそも論(3):エンジンの未来はどうなる?(motorsport.com 日本版)

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 モータースポーツ好きだけに限らず、車を所有している人にとっても、エンジンは身近な存在だ。しかしガソリンを使って動力を生み出すことは分かっていても、その仕組みまで知らない方も意外と多いのではないだろうか? 【ギャラリー】ホンダF1の2018年パワーユニット『RA618H』スタジオショット  motorsport.comはエンジンのスペシャリストに、改めてエンジンがどんな働きをしているのか、どんな開発が行なわれているのかを取材した。  今回話を伺ったのは、ホンダのエンジン開発部門の新里智則氏。1984年の入社から、ホンダでCIVICなどのエンジン開発に携わってきたエキスパートだ。  英国などいくつかの国では2030年までに内燃機関を搭載した新車販売を禁止し、電気自動車へと移行しようとしている。ホンダも電動化戦略を進めており、2030年までに電気自動車の販売比率を15パーセント、電動車(ハイブリッド車、燃料電池車などを含む)を3分の2とするとしている。  しかし新里氏は、まだまだ内燃機関の重要性は高いと考えている。 「今見通せる範囲でも、あと30年間くらいはまだまだ、エンジンの価値は高いと思います。これから30年使い続けると考えると、エンジンは引き続き進化していくと思いますし、2050年以降もまだまだ伸びるんじゃないかと思います」 「個人的な考えも入りますが、2040年くらいまでは燃費や環境性能と、馬力やレスポンスといった動力性能の両方を広げていかなくちゃいけないという、今の価値観とあまり変わらないと思います」 「その先は少し難しいのですが、ふたつのケースを考えています。ひとつ目はバッテリーと再生エネルギーのコストが大幅に下がり電気が使いやすくなった場合、バッテリーとモーターが主役になって、エンジンは非常用の発電機”レンジエクステダー”としての役割が主流になっていくというケースが考えられると思います」 「ふたつ目は逆に、液体燃料がまだまだ主力で生き残るシナリオです。バイオ燃料や合成燃料といったカーボンフリー燃料のコストが下がってくると、今のガソリンエンジンもまだまだ使い続けられると思います」 「今の時点ではどちらも課題が大きいです。太陽光や風力発電といった再生エネルギー電力の点では、ヨーロッパは比較的進んでいますが、日本はまだまだです。インフラ投資に

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(2020/06/21)