【コラム】大韓民国のニュー・ノーマル…奇妙に回る世の中(朝鮮日報日本語版)

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 今回の選挙が残したものは、単なる民主党の圧勝だけではない。チョ・グク、黄雲夏(ファン・ウンハ)、金南局(キム・ナムグク)、崔康旭(チェ・ガンウク)、尹美香(ユン・ミヒャン)、ユ・ジェス、韓明淑(ハン・ミョンスク)に対し、勝利をもたらした選挙となった。彼らの勝利により、大韓民国の社会では何が正しく正しくないかに対する判断基準が変わってしまったように感じる。チョ・グク一家などは「ネロナムブル(同じ失敗をしても、自分に甘く他人に厳しいの意)」、破廉恥、違法容疑の百科事典と同じだ。これまでの韓国社会では、このような問題が発生した場合は選挙で報復してきた。しかし、「チョ・グクのどこが悪いのか」と主張する側が勝利した。民主党の若手議員などは「誰でもやっていることなのに、なぜチョ・グクだけが問題となるのか」といった具合だ。筆者が知っている韓国社会では「誰もがやっている違法行為を働いたからといってそれがどうした」という言葉は即刻批判の対象となった。ところが逆に勝利したのだ。選挙後にチョ・グクの妻は解放された。  黄雲夏議員は、野党の市長候補が公認を受ける日にその事務所を家宅捜査させ、泥水を浴びせた。これにより大統領の親友を当選させることに大きく貢献した。検察は、黄議員を選挙に介入した容疑で起訴した。まだ裁判の結果は出ていない。しかし、あまりにも多くの疑惑が浮上している。われわれが知っている大韓民国では、このような事件は国民から罰せられた。ところが逆に勝利して国会議員となったのだ。  崔康旭議員は、チョ・グクの息子のインターンに使用する、偽の証明書を発給した容疑で起訴されている。偽の証明書を書いた見返りとして大統領府秘書官になったのではないか、という疑惑も持ち上がっている。最初は2枚とも書いたと証言していたが、今では1枚だけ書いたと言っている。少し前まで韓国社会では、崔康旭のような人物は政党の公認すらも受けられなかった。しかし、公認を受けただけでなく、当選までも果たした。金南局議員は性的な話題で盛り上がるユーチューブの放送に何度も出演した。このような人物がなぜ、よりによって国会議員になると言い出したのか理解できない。しかし、何事もなかったかのように当選した。

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(2020/06/21)