“サスペンスの神様”は変態?…ヒッチコックが映画好きを夢中にさせ続けるワケ(Movie Walker)

【リンク先抜粋】
今年4月に没後40年を迎えたアルフレッド・ヒッチコック。生涯で50本を超える映画を監督し、“サスペンス映画の神様”と称された巨匠だ。そんな彼が発表した名作群『知りすぎていた男』(56)、『めまい』(58)、『サイコ』(60)が相次いでBSプレミアムで放送され話題を呼んでいる。「ブロンド美女×サスペンス」にこだわり、トリッキーな表現で観客を沸かせ続けた彼の作品の魅力をあらためて振り返りたい。 【写真を見る】世界一有名なシャワーシーン!映画好きの心を鷲掴みにするヒッチコック作品たち<写真19点> イギリス出身のヒッチコックは、サイレント映画の時代から巧みなストーリー表現によりメロドラマやラブコメディ、スリラー、サスペンスまで、幅広いジャンルの映画を監督。その名がハリウッドからも注目され、アメリカに渡って手掛けた最初の作品『レベッカ』(40)で1940年のアカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。ハリウッドではサスペンスに軸足を置き、撮影用フィルムの時間的制約を超えて全編をワンシーンで見せる『ロープ』(48)など、映画の常識に囚われず豊富なアイデアを駆使しながら次々と作品を生みだしていく。 『ロープ』以外にも、圧倒的な存在感を放つジェームズ・スチュアートを主演に起用した作品は多い。グレース・ケリーがヒロインの『裏窓』(54)では、足を骨折して部屋に籠りきりの主人公が、窓の外で起きている事件を嗅ぎつけてついにはその渦中に放り込まれる。スチュアートとドリス・デイが夫婦役を務めた『知りすぎていた男』では、医者とその妻、7歳の息子がモロッコへの旅の途中に知り合った男の突然の死を発端に、たちまち大事件に巻き込まれ…。 どちらも平穏に暮らしていた主人公がひょんなことから犯罪の渦中に巻き込まれるという、ヒッチコック作品の王道メソッドが冴え渡っている。 なかでも『めまい』(58)はヒッチコック監督とスチュアート主演のタッグによる集大成といえる作品だ。冒頭から怪しげな音楽をバックに女性の不安げな表情を映しだし、刑事として犯人を追う主人公のスコティ(スチュアート)が不慮の事故により同僚を目の前で亡くしてトラウマを抱える、という衝撃のシーンへと誘う。警察を辞めて悠々と暮らすはずだったスコティが、旧友の依頼をきっかけに出会った彼の妻、マデリン(キム・ノヴァク)にたちまち惹かれ…。死者の面影とトラ

続きはこちら

(2020/06/21)