河井前法相から「2回現金」元県議が証言 「家内を頼む」買収の意図認識か(産経新聞)

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 昨年7月の参院選広島選挙区をめぐり、地元議員らに多額の現金を配ったとして前法相で衆院議員、河井克行容疑者(57)=広島3区=と妻で参院議員、案里容疑者(46)=広島選挙区=が東京地検特捜部に逮捕された公選法違反事件で、元広島県議で後援会関係者の男性が21日、産経新聞の取材に応じ「2回にわたり克行容疑者から現金を受け取った」と証言した。  克行容疑者ら夫妻は昨年3~8月、参院選で案里容疑者の票の取りまとめを依頼するなどし、報酬として計約2570万円を地元議員や後援会関係者ら94人に渡した疑いが持たれている。94人のうち約40人が現職の地元議員と判明、残る50人超の中には男性のように本来ボランティアであるべき後援会関係者ら陣営スタッフが多く含まれている。  関係者によると、男性は県議を長く務めたため、陣営内では夫妻にとって地盤のない県東部での中心的な役割を担った。案里容疑者の後援会の会員でもあり、克行容疑者から参院選公示前の昨年6月上旬に30万円、さらに翌7月4日の公示当日には10万円程度を受け取ったという。  男性によると、6月上旬には同県福山市内の飲食店で会合中、克行容疑者から「家内をよろしく頼む」と言われて現金入りの封筒を差し出された。いったん拒否したが「ガソリン代」と言われ受け取ったという。  7月4日には案里容疑者陣営の演説会が開かれていた同市内のホテルのトイレで、克行容疑者からスーツの右ポケットに現金の入った封筒を入れられた。いずれの現金も「選挙目的しかありえない」と証言した。  現職議員が現金を受け取ったケースなら、その趣旨について「自分の選挙の当選祝いだった」「政界の慣習として行われている『寄付』に過ぎない」といった釈明をする場合も考えられるが、男性のような立場では通用しない。  公選法に詳しい弁護士は「後援会関係者などスタッフへ配られた現金の趣旨は立証しやすい。男性の場合は受け取った時期も参院選の期間とも密接している」と指摘した。

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(2020/06/21)