「3密」避ければ感染しない? 「接触感染」にも注意を(産経新聞)

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 新型コロナウイルスに関し、読者からは感染経路についての疑問が多く寄せられている。経済活動が再開され、街中でも人の姿が増加。感染の第2、3波への警戒も続く中で、身近に存在しているかもしれないウイルスへの感染を防ぐため、改めてどういった点に気を付けるべきだろうか。(有年由貴子、入沢亮輔)  「『3密』は3要素がそろえばクラスター(感染者集団)を形成しやすいという意味。感染を防ぐためには、3密防止だけではく一人ひとりの予防が大事だ」。感染制御に詳しい東京医療保健大の菅原えりさ教授はこう強調する。  感染拡大のキーワードとしてよく耳にする「3密」は、「密集・密閉・密接」の3条件を指す。新型コロナウイルスは、感染者の飛(ひ)沫(まつ)に含まれ、主に飛沫感染と物を介した接触感染で伝播。不特定多数が「密」となる3条件下に感染者がいれば、飛沫、接触の両感染経路によるクラスターが発生しやすくなるとされる。  感染対策には、こうした3密防止や、飛沫拡散を防ぐためのマスク着用などのせきエチケットが注目されがちだが、同時に菅原氏は「飛沫に含まれるウイルスが物の表面などに付着し、手によって運ばれて感染する『接触感染』のリスクについても十分に理解するべきだ」と指摘する。  新型コロナに関する研究では、飛び散ったウイルスはしばらくの間、感染力を保つことが分かっている。米国の研究チームは、プラスチックの表面で72時間、ステンレス上で48時間、段ボールの表面で24時間、銅表面で4時間、残存したと報告。こうしたウイルスが、テーブルやドアノブ、つり革、食器、会計時の紙幣・硬貨などの共有物を介して運ばれていくとみられる。  接触感染が原因とみられる報告は後を絶たない。大分市の大分医療センターで起きた院内感染では、電子カルテの入力に使うタブレット端末などを、医師や看護師らが受け渡す際に感染が広がった可能性があるとされる。また、新潟市の卓球教室で発生したクラスターも飛沫感染のほかボールなどを介した接触感染が起きていた可能性が指摘されている。  接触感染を防ぐ有効な手段は手洗いだ。厚生労働省によると、手洗いなしで手に約100万個付いた残存ウイルスは、せっけんなどよる手洗い1回で約0・001%、2回で約0・0001%まで減らすことができる。  また、食器は熱水にさらすことで、物の表面についたウイル

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(2020/06/21)