【朝鮮日報コラム】巨大な「不通」の壁(朝鮮日報日本語版)

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 先週韓国ギャラップの調査では文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が60%だった。ところが、大統領がうまくやっている点、すなわち支持理由を尋ねた項目で「意思疎通」という回答は1%にすぎなかった。大統領を支持する理由のトップである「新型コロナウイルスへの対応」(43%)に依然として下支えされている格好だ。  3年前の政権発足当時、ギャラップの調査で10州連続で「意思疎通」が支持理由のトップだった。文大統領就任100日目でも「意思疎通をうまくやっているので支持する」という回答が27%で圧倒的に最多だった。弾劾政局に疲れた国民の「意思疎通する大統領」に対する期待感が反映されたからだ。しかし、最近政府・与党で起きている事柄を見れば、意思疎通を図るリーダーシップに対する評価が地に落ちたことはおかしいとは思えない。  国家報勲処は殉国した人を偲ぶ顕忠日追悼式の出席者名簿から天安爆沈事件、第2延坪海戦、延坪島砲撃挑発による犠牲者遺族や生存者を除外していたが、論議を呼んだために後から名簿に含めた。統一部は北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)が北朝鮮に対するビラまきをしてきた脱北者を「人間のくず」と非難した直後、脱北者団体を処罰すると言いだした。韓国政府が韓国国民との意思疎通よりも北朝鮮の機嫌を先に伺っているという批判は避けられない。  女性家族部は正義記憶連帯(正義連)の慰安婦被害者支援事業報告書に対する公開要求に応じなかった。外交部は2015年の韓日慰安婦合意直前に尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員(共に民主党、当時は挺対協代表)と面談した記録を公開しないことを決めた。与党代表は所属議員に対し、「尹美香疑惑」に関するかん口令を敷いた。政府と与党が正義連問題の真実を知ろうとする国民との意思疎通を拒否した格好だ。

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(2020/06/21)