テレビ朝日の危機管理に思えた富川アナの“謝罪”(日刊スポーツ)

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<ニッカンスポーツ・コム:芸能番記者コラム> 新型コロナウイルスは物理的に人間の体内で暴れるだけではなく、心の持ちようにまで影響を与えているようだ。 【写真】古舘伊知郎氏に代わり富川悠太アナウンサーでリニューアルした「報道ステーション」が12・0%発進 ウイルスに感染したテレビ朝日の富川悠太アナが今月4日、約2カ月ぶりに画面復帰した。キャスターという立場で感染拡大防止を呼び掛けていたにもかかわらず、自らが発熱。それを軽んじて番組出演を続けていたことが、結果的に感染拡大を招いたのではないかと、世間からの非難を招いてしまった。 だから、あくまでも低姿勢で何度も謝罪せねばならなかったのだろう。富川アナの意志というよりは、テレビ朝日の危機管理だったようにも思える。 富川アナは「番組内に私を含めて5人の感染者が出てしまいました。あらためておわび申し上げます」と深く謝罪した。そして、感染する前のプライベートの行動を公表し、入院に至る課程を詳細に明かし、入院中の映像までも公開した。メディアに従事する者の矜恃として、視聴者に向けてリポートしたのだと思う。ただ、全体を覆うトーンは“謝罪”で、もっといえば“土下座謝罪”。視聴者に対して、いくら謝っても謝り足りないという番組側の思いが伝わってきた。 富川アナはキャスターだけでなく、今後はフィールドキャスターとしても現場に出るという。これも、初心に帰るという意気込みなのだとか。初心に帰るのはいいことだが、これって、出直しというか、罰則のニュアンスを感じてしまうのは私だけだろうか。一流のプロ野球選手に置き換えてみれば、2軍戦から出直す、としたらどうだろう。 病気に罹ったことは致し方ない。それなのに、新型コロナウイルスに感染し、会社を休むタイミングを誤っただけで、それほど責められることなのだろうか。立場上の謝罪は仕方ないにしろ、初心に戻るとまで表明せねば、世間が許してくれないのだとしたら、それってどんな社会なのか。コロナ禍で「自粛警察」なる言葉が流れているが、他人を責めることで留飲を下げているのだとしたら、それは不健全だと言わざるをえない。 その一方、プロ野球巨人の坂本勇人内野手と大城卓三捕手が新型コロナウイルスの陽性反応が出たことも明らかになった。公式戦開幕を控え、球界に激震が走ったが、球団側は状況説明に「陽性」ではなく「微陽

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(2020/06/21)