【中国映画コラム】作り手、宣伝、バイヤーは「Douban」の存在感を見逃せない!“データの削除”という問題も(映画.com)

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 [映画.com ニュース] 北米と肩を並べるほどの産業規模となった中国映画市場。注目作が公開されるたび、驚天動地の興行収入をたたき出していますが、皆さんはその実態をしっかりと把握しているでしょうか? 中国最大のSNS「微博(ウェイボー)」のフォロワー数277万人を有する映画ジャーナリスト・徐昊辰(じょ・こうしん)さんに、同市場の“リアル”を聞いていきます!  「この映画のスコア“9.1”じゃん! 絶対一緒に見に行こうよ!」(映画ファン)  「公開中の●●監督の新作、現在のスコアは“8.8”という高評価です。だから、絶対見逃さないでくださいね」(映画宣伝マン)  「この監督、名前を知らなかったんですが…スコアが高いですね。是非、ライセンス契約の話をさせてください」(バイヤー)  彼らの話に登場する“スコア”――何かわかりますか? これはコラムのなかでも、何度か触れたことがある「Douban」の“スコア”なんです。1億6000万人以上のユーザーを抱えている「Douban」は、中国で最も権威のあるソーシャル・カルチャー・サイトとして知られています。映画や書籍などの鑑賞記録やレビューはもちろん、作品に対する“大衆の口コミ”がチェック可能。つまり、見る側だけでなく、作り手や、彼らが生み出したコンテンツで商売をする人々にとっても、最も参考にできる中国国内のサイトといっても過言ではないでしょう。しかも、その力は中国政府に影響を与えるほど! 今回は前編と後編に分けて、「Douban」を紹介していきます。  「Douban」の創設者・楊勃は、中国の名門・清華大学を1985年に卒業し、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校に進学しました。その後、IBMに入社し、暫くしてから中国に帰国。プログラミング好きだった楊勃は、04年10月から「Douban」の開発に着手し、05年3月6日に「Douban.com」を誕生させました。現在の「Douban」は、「IMDb」のような映画情報データベース、書評、掲示板、ブログ、音楽・動画共有など、様々な機能を持つ総合SNSサイトとなっていますが、創設当初は“同じ趣味を持つ友達が探せる掲示板”でした。  最初から備わっていたセクションは書籍だけでしたが、SNSの後押しもあり、すぐに人気が急上昇。映画や音楽のセクションといった機能を拡充させ

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(2020/06/21)