使用禁止になった”画期的”デバイス6:1戦1勝、勝率100%……圧倒的性能も”危険?” ブラバムBT46B『ファンカー』(motorsport.com 日本版)

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 1978年シーズンは、ロータス79が席巻した年だった。このマシンはグラウンドエフェクト効果を生み出し、圧倒的なパフォーマンスでマリオ・アンドレッティをワールドチャンピオンに導いた。 【ギャラリー】ファンカーの他にも斬新なデザインが多数! 史上最もワイルドなデザインのF1マシントップ50  しかしこの年、F1に関わるすべての人の心を捉えたのは、別のマシンだった。ブラバムBT46B……ファンカーとして知られている1台である。  ロータスは1977年シーズンに、グラウンドエフェクト効果を手にした初めてのF1マシン”ロータス78”を登場させた。このマシンはパフォーマンスを発揮し、5勝を記録したが、フェラーリには及ばずコンストラクターズランキング2位となった。  タイトルを獲れなかったこともあり、ライバルチームはグラウンドエフェクト効果を重要視していなかった。そのためロータスが79を登場させてパフォーマンスを向上させると、他は遅れを取ることになった。それを取り戻すのは簡単ではなかった。  一方ブラバムは1978年シーズンに向け、ニューマシンBT46を登場させる予定だった。このマシンは軽量化を目指すために、従来の水とオイルを使ったラジエターではなく、革新的な熱交換器を搭載していた。  ただこのマシンをテストした後、ブラバムとチーフデザイナーのゴードン・マーレイは、傾斜したサイドポンツーンのボディワークでは十分な冷却を行なうことができず、再設計する必要があることを認めなければならなかった。  BT46は、南アフリカでの第3戦で改めて発表された。このマシンは、フロントウイングにラジエターをマウントするレイアウト。これは、空力性能の改善と軽量化を目指すため、チームが捨てようとしていた設計だった。エンジンの上にはオイルクーラーが置かれ、空力性能に影響を及ぼした。  マーレイは、ロータス78の設計コンセプトを、じっくりと考え続けた。彼とマクラーレンは、前年車のV字型エアダムを調整し、局所的な低圧領域を生み出した。しかし彼はすぐに、ロータス78のサイドポッドのアンダーウイングに、スカートが取り付けられているのを発見。それが複合的な効果を生み出していることに気付いた。  ただブラバムがロータスのアイデアを簡単に真似ることはできなかった。チームはアルファロメオの水平対向12

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(2020/06/21)