森星×サンリオ・山口裕子さん「人の心をつかむキティちゃんの秘密」(25ansオンライン)

【リンク先抜粋】
森星さん(以下・森星)●山口さんが3代目のデザイナーに就任されたころは、キティちゃんに人気がなかったという話を聞いて驚きました。本当にそうだったんですか。 山口裕子さん(以下・山口)●キティちゃんは誕生した少し後に一度、人気が出たんですが、だんだん下降してしまって。私が担当し始めた80年の時点ではリトルツインスターズのキキララちゃんがすごい人気でした。 森星●そうだったんですね! それが今では世界中で愛されるようになった。まずは何をなさったんですか? 山口●私が最初に考えたのは、私がつまらなかったらキティもつまらないだろうなということだったんです。それにはまずキティとしっかり向き合おうと思い、毎日しゃべりかけていました。でも、最初はちっとも答えてくれなかったんです。ならば、キティちゃんのことを好きな人たちに話を聞けばわかるかなと思って、ファンと触れ合う場所を探しました。 森星●それはどこだったんですか? 山口●サンリオショップの店頭です。キティの絵を描いてお客さんに配って、それをきっかけに話を聞きました。どこが好き?買わなくなったきっかけは?って。 森星●何が理由でしたか? 山口●飽きたっていうんです。いつも同じおリボンをして同じ服を着て、だんだんダサくなってきている、って。キキララちゃんにはストーリーがあるし、パステル調で可愛いって。とにかくキティちゃんならではのストーリーを作らなければと思いました。まず、「キティちゃんはみんなと同じだよ」ということをわかってもらいたくてアメリカで大ブームになっていたテディベアに目をつけました。キティちゃんもテディベアが大好きだということにしよう、キティちゃんのテディベアをつくってあげようと思って誕生したのがタイニーチャムです。これが爆発的に売れたんです。それでキティちゃんに売れたよ!と話しかけたら「よかったね、お姉さん!」って言ってくれたんです。それが初めてキティちゃんが反応してくれたと感じられたときでした。 森星●私が知ったころにはキティちゃんは可愛い服をたくさん着ていたし、ボーイフレンドのダニエルもいて、ストーリーがたくさんあった気がします。 山口●最初、オーバーオールだけだったのだけれど、サンリオピューロランドがオープンすることになって、ワンピースも着せてあげようっていくつも描きました。学生時代からMIL

続きはこちら

(2020/06/20)