日本ハム西川「大きな事件」栗山監督の断が快挙の礎(日刊スポーツ)

【リンク先抜粋】
<西武1-2日本ハム>◇20日◇メットライフドーム 日本ハム西川遥輝外野手(28)が西武2回戦(メットライフドーム)でプロ野球史上304人目となる通算1000安打を達成した。 【写真】炭谷の投前バント処理を失策し悔しがる小川 1点を追う4回先頭で右前打を放ち、節目に到達。主将のメモリアル打を起点にチームは勢いづいて逆転に成功。投打もかみ合って、20年シーズンの初勝利を挙げた。    ◇   ◇   ◇ 西川らしい痛烈な打球で、節目を刻んだ。1点を追う4回先頭。高く浮いてきた143キロ直球を引っ張り、右前へ運んだ。「約8カ月かかりましたね」。記録に王手をかけた昨年9月27日のシーズン最終戦以来、ようやく出た1000安打目。安堵(あんど)の表情は、同期入団で同学年の谷口が走って持ってきた記念パネルを見て、少しだけ笑みが広がった。 メモリアル安打が逆転勝利の口火となった。1死一、二塁とチャンスが広がり、4番中田の決勝打につながった。「自分としても楽になったし、チームが勢いづいてくれて本当によかった」と勝利に結び付いたことが何よりの喜びだ。 野球転機となった場所での記録達成だ。1743日前の15年9月12日。14年に続く2年連続盗塁王へ単独トップに立った、当時の名称・西武プリンスドームでの試合後のこと。「むちゃくちゃむかつく出来事。僕の中での大きな事件ですかね」。栗山監督から2軍降格を伝えられた。シーズン途中から打撃不振を一因にして、プレー全体の精彩を欠いた状況が続いていた。 苦境を打破できない姿を見て、大きな成長を促すために、あえて断を下した栗山監督は「2年連続盗塁王をつぶして2軍に落とした時は、一生忘れないよ。本当に悔しかっただろうし、俺のことを殺してやりたいと思ったと思う」と振り返る。愛のムチに西川も応えた。打撃は全て見直し、野球へ向き合う姿勢もストイックさが増した。「きっかけがあったので、こうやって自分の地位を確立できた」。16年には主力としてチームの日本一に貢献するなど、飛躍した。 栗山監督も西川の快挙に感慨に浸った。10年春に智弁和歌山で西川をインタビュー取材したのが出会いだ。「今も当時と変わらないところもあるよ」。監督に就任した12年以降はプロ初安打から1000安打まで全てを見守ってきただけに「ハルキが成長していく姿をずっと見てきたから」と笑

続きはこちら

(2020/06/20)