中国が攻撃的になる事情~G7外相が香港問題で中国批判声明(ニッポン放送)

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宮家)最近の中国の動きを見ていると、1930年代の日本だといつも言っているのですけれども、それはどういう意味か。当時は満州事変がありましたが、中国は今回、21世紀版満州事変パート2をやっているのだと私は思っています。21世紀の満州事変パート1は、南シナ海に人工島をつくったことです。その結果、国際社会の大きな反発があって、フィリピンがこれを提訴し、国際仲裁裁判所が、九段線という中国が引いた変な線、あんな線に「意味はありません」という判断を下した。これを私は、現代の「リットン報告書」だと言っています。中国は国際社会に対し背を向けて、やりたいことをやる。短期的にはそれもできるかも知れません。日本もかつてはやりましたから。香港の場合も陸続きで、北には中国の広東省があるわけですから、中国に止めさせるとは言っても、難しい。G7で戦争をするわけではありませんからね。ですから、今の中国は無茶をやれるのです。ですが、そうやって繰り返し国際社会に背を向けて、やりたいことをやり続ければ、昔の日本やドイツの経験からわかる通り、必ずしっぺ返しが来るのです。それを中国はわかろうとしない。その意味では、今回のG7外相のメッセージは極めて重要だと思います。 飯田)国連安保理の常任理事国の1つでもある中国。常任理事国であれば、何をやってもいいと思っていたりするのですか? 宮家)それはソ連のときもそうでした。拒否権というもの自体がいいか悪いかという問題はあります。先ほどWTOの話の際にも申し上げましたが、WTOがコンセンサスで物事を決めるということは、各メンバー国がそれぞれ拒否権を持つということです。中国はそれを上手く使います。どの国でも自国の権益を守るために、ある程度そういうことはする。けれど、世の中には限度というものもある。しかも、中国が本当に国際社会のなかで責任ある役割を果たそうとするのなら、それが平和的な台頭だとおっしゃるのであれば、そろそろ中国も「国際基準に合わせてくださいよ」ということです。

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(2020/06/20)