コロナ禍の都知事選 肘タッチにオンライン…「3密」回避で集票模索(産経新聞)

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 新型コロナウイルス感染が続く中で幕を開けた東京都知事選は、候補者の各陣営とも「3密」回避に手探りの戦いを強いられている。デジタルツールに力点を置いた新たな集票戦略では、有権者と積極的に触れ合う従来のスタイルから変更を迫られ、困惑の声も上がる。来月5日の投開票に向けて、候補者たちは感染状況を注視しながら支持獲得に奔走している。  ■テレビ会議で意見交換  19日午後、JR渋谷駅前のスクランブル交差点。候補者の一人は演説を終えると、20人ほどの聴衆との間で肘同士を触れ合わせた。  「肘タッチ」と呼ばれる動きは欧米などで握手代わりに推奨されており、候補者は口元に飛沫(ひまつ)を防ぐ透明のマウスシールドも着用した上で積極的に有権者と交流していく考えだという。  感染予防と支持アピールのさじ加減は陣営によって異なり、別の候補者は「こちらからは握手をお願いしない」と決めている。  一方、「3密」回避策として注目されるのが、デジタルツールを活用した選挙活動のオンライン化だ。  ある候補者の街頭演説は支持者らの密集を避けるため場所を告知せず、インターネットで中継。これまで会場を借りて支持者と意見交換していた集まりも、テレビ会議アプリでオンライン上に設けるようにした。  陣営幹部は「オンライン化は選挙活動全体の3分の1ほど。有権者にはネット利用者も多いので、関心を高めるいい機会になる」と前向きに受け止める。  ■将来の試金石に  ただ、オンラインの比重が増した戦略が集票にどう影響するかは見通せない。  SNS(会員制交流サイト)などによるアピールを中心に据えた候補者の陣営では、都内全ての62区市町村向けに内容の異なる動画の配信を検討している。しかし、陣営幹部は「手応えが得にくい」と有権者との距離感を測りかねている。  遊説先で有権者と1人ずつ握手を交わし、肩を組んで記念撮影をする-。こうした「ドブ板」とも呼ばれる手法は、情勢の手応えをつかむ機会の一つとなってきた。過去の選挙で支援者との触れ合いに時間を割いてきた候補者の一人は不安そうに語る。  「今回はその部分が減って正直なところ、楽になった。だが、果たして本当にいいことなのかどうか…」  都知事選は今後の選挙戦のあり方を占う試金石ともなり得る。選挙プランナーの野沢高一氏は「街頭演説や個人演説会などこれまで

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(2020/06/19)