楽天三木監督、野村監督から学んだ「準備力」で1勝(日刊スポーツ)

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<オリックス1-9楽天>◇19日◇京セラドーム大阪 今季から就任した楽天三木肇監督(43)が初陣を飾った。1-1で迎えた8回、ロッテから新加入の鈴木大の勝ち越し打などで一挙8得点。現役時代の実績は乏しいが、その分は選手との対話でカバー。ヤクルト時代に野村克也監督から学んだ細やかな準備で、鈴木大、涌井、ロメロら大型補強したチームを率いていく。 【写真】則本からウイニングボールを受け取った三木監督    ◇   ◇   ◇ 選手たちとがっちり握手、はできない。初陣を制した三木監督はえんじ色のマスク越しに、目元を緩ませた。三塁側ベンチ内で肘タッチを繰り返したが、途中から拍手や万歳へチェンジ。喜びを体からにじませた。「出場しなかった選手も踏まえて勝つために取り組んでくれた結果。選手たちには本当にありがたいな、と思います」。グラウンドで戦い抜いた選手たちへ、感謝の言葉を重ねた。 指揮官、指導者としての礎は現役時代にある。95年ドラフト1位で上宮からヤクルトに入団。ある時、名捕手の古田が口にした言葉が今も脳裏に残る。「プロ野球選手には『体の強さ』と『出会い』が大事」。プロ12年間で通算359試合出場。生き残るすべを考え、工夫し、もがいた。「まだやれたな、とは思う。もっと自分を客観的に見られればよかったかな」。 後悔にも似た経験は、選手1人1人と心を突き合わせる原動力につながる。「『三木って誰?』と思う気持ちも分かる。選手も少なからずそう思うと思う。だからこそ出会ってよかったなと思う指導者になりたい」。就任直後の昨秋キャンプでは選手全員にアンケートを実施。1軍定着を目指す中堅、若手選手の胸の内を文字からも読み取った。「1軍も2軍も関係ない。僕にとっては全員大切な選手」。大型補強を敢行したチームを監督未経験で担う。「プレッシャーはめちゃくちゃある」と迫り来る重圧には、野村監督をはじめ、野球人生で出会った人々から学んだ「準備力」で立ち向かう。 則本昂から受け取ったボールを手に「僕にとって貴重なボール。これからしっかり考えたい」と初々しくフラッシュへ人さし指を立てた。「周りのコーチの方に支えられた。僕1人じゃできることは限られる。うれしいですけど、それ以上に明日からもしっかり戦っていかないとダメだなという気持ちが強いです」。選手、コーチ、スタッフとともに、大海原へ華々しく

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(2020/06/19)