【メタノールで走る】燃料電池EV「ナタリー」 コロナで計画に影 支援を求める(AUTOCAR JAPAN)
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ナタリーの初期モデルは、特注のボディカラーを施して40万7000ユーロ(4878万円)での販売となる。
2018年にプロトタイプが発表されたナタリーは、メタノールを水素に変換して発電する15kWの燃料電池を搭載している。
発生した電力は2速のトランスミッションを介して、各ホイールに搭載された電気モーターに送られ、合計出力543psを発揮する。
0-100km/h加速は2.5秒、最高時速は300km/hに達すると謳われている。
燃料には水とメタノールを混合したものを使用するため、水素ステーションや充電スタンドに行く必要がない。
従来の急速充電に対応したEVよりも大幅に少ない、3分での燃料補給が可能になったとされている。
さらに、航続距離は800kmという高い数値を誇る。
量産モデルのスタイリングは、2018年のコンセプトを踏襲している。
薄型のヘッドライト、大きく開いたエアインテーク、ダウンフォースを高めるリアスポイラー、レーシーなクーペスタイルを実現。
しかし、ドアは一般的なものから、ランボルギーニのようなシザードアに変更されている。ナタリーの「スーパースポーツカーの遺伝子」に沿ったものだという。
公道走行は可能だが、後部座席の代わりにFIA公認のフルロールケージを装備するなど、サーキットでの使用にも対応している。
また、フラックスやカーボンファイバーなどの素材を多用することで、最大限の軽量化を実現しているのも特徴だ。